昨年12月にロサンゼルスで再結成ライブを開催し、その後イギリスでの大規模なライブや北米ツアーを発表したものの、新型コロナウイルスの感染拡大によりヨーロッパツアーの延期を余儀なくされているマイ・ケミカル・ロマンスだが、落ち込んでいるファンに向けて同バンドがメッセージを発信していることがわかった。
「SPIN」によると、英ラジオ局BBC Radio1の番組『Newsbeat』に出演したギタリストのマイキー・ウェイが、ファンに向けて次のように語っていたという。
「ファンが首を長くして待っていたのを知ってるけど、新型コロナウイルスが終息した後も全計画はそのままだよ。ライブミュージックはどこにも行かない。ファンにとっては一時的な中断に過ぎないから」
続けてマイキーは、2020年に予定していたツアーやライブが延期となりガッカリしていたが、ファンが辛抱強く待っていてくれることが救いとなり、今でも支えてくれるファンがいることが最高にクールだと思ったともコメント。
また、マイキーは自身が手掛け、2019年にDCコミックスから出版された『Collapser』でコミックブック業界へ飛び込み、9月に新作となるグラフィックノベル『Electric Century』がリリースされることも明かしていたとのこと。
「今、フィクションの世界は人々にとってすごく重要だと感じてる。『あつまれ どうぶつの森』(任天堂Switchのゲーム)に関する情報をネットでたくさん目にするけど、こんな風にビデオゲームが人々の心に響いてるのを見たことがない。まるで、人々にとってライフラインのようだ。
だから、頭を切り替える方法として、物語が人に訴えかけるんじゃないかな。人間にはそういった逃げ場が必要なのに、今は逃げられる場所が多くないからね」
なお、マイ・ケミカル・ロマンスは、2020年に開催するはずだったヨーロッパツアーを2021年に延期すると発表。今年9月から開始を予定している北米ツアーについては、現時点で延期はアナウンスされていないようだ。