現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号に-真天地開闢集団-ジグザグが登場!戦略的に見られがちなバンドではあったと思う。でもこのアルバムが評価されたら、本当の意味で評価されたことになる
異端のバンドが今、王道を歩み始める――
2022年台風の目となるアルバム『慈愚挫愚 参 -夢幻-』、堂々完成!
インタビュー=後藤寛子 撮影=中野敬久
コロナ禍の影響でツアーが中止となり、5周年記念禊も感染対策下のキャパシティで行うことになった-真天地開闢集団-ジグザグ。大躍進ぶりから考えれば、大規模な全国ツアーやフェスのステージでもっと多くの観客を沸かしていたに違いない。個人的には非常に残念だったのだが、これまでも想定外の事態を乗り越えてきたジグザグが、この状況でどう前に進むのか楽しみでもあった。そして届けられた3rdアルバム『慈愚挫愚 参 -夢幻-』。想像以上に、強く逞しい彼らがそこにいた。キャラだとか、ライブ受けとか、ヴィジュアル系とは?とか余計な考えは一切省いて、ただド直球でいい曲、いいメロディ、いい演奏が詰まっている。そして、驚くほどポジティビティに満ちている。これがジグザグの真の姿であり、さらにここから如何様にも変わっていける新たな出発点と言える1枚だ。どうやってここに辿り着いたのか、真っ白な衣装が荘厳な「9代目」としては初登場の命(-mikoto-/Vo・G)に、じっくり語ってもらった。(後藤寛子)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年2月号より抜粋)