現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号にあいみょんが登場!ツアーが長くなったり、制作も含め、音楽漬けではあった。
ゆっくりした感覚はないけど、心はそんなに忙しくなかったのかも。
「音楽やってたな」っていう1年でした
年の瀬インタビュー
デビュー5周年記念日に行った武道館、そして今年も生まれた名曲“ハート”まで――やっぱり大充実だった2021年を語る
インタビュー=小栁大輔 撮影=オノツトム
今回のあいみょんインタビューは、毎年恒例の「年の瀬振り返りインタビュー」。2021年のあいみょんは5月からこのインタビューを行った12月まで、長い時間をかけて弾き語りツアーを回ってきた。あいみょんは弾き語りをとても大切にしてきたアーティストだし、今回の弾き語りツアーは中止を余儀なくされてしまったツアーのリベンジ的な意味合いも含めて、特に特別なものだった。きっと多くのファンにとってもそうだったんじゃないかと思う。「無事に回りきらせてあげたい」というか、全国で弾き語るあいみょんをまっとうさせてあげたい、というか、ツアー最終盤、武道館のステージを観ながら、弾き語りを大切に思うあいみょんと、そんなあいみょんを大切に思う聴き手の交歓が、その歌に宿らせる表現の質と豊かさを、確実に深めているような気がした。彼女自身は62点のライブと言うが、自分にはとても点数をつけられないライブだった。唯一無二の、音楽的な豊かさがあった。
あいみょんはこうしてデビュー5周年を迎え、2022年、再び長い長いツアーに出る。その道のりで生まれてくるはずの、新たなスタンダードとの出会いを楽しみにしながら、「弾き語り」に向き合い続けたあいみょんの2021年を振り返ってみたいと思う。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年2月号より抜粋)