【JAPAN最新号】再び歩み始めた4人のBUMP OF CHICKEN。それぞれが語る、今の思いと、これから

2021.12.29 12:00

みんなに早く会いたいなあって思ってるだけの日々がずーっと続いてたけど、
しっかりと（ライブの）予定まで決まってる。自分にとってはとても嬉しいことです（藤原）

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』2月号にBUMP OF CHICKENが登場！

再び歩み始めた4人のBUMP OF CHICKEN。それぞれが語る、今の思いと、これから

インタビュー＝渋谷陽一　撮影＝太田好治

チャマの活動休止後、初めてのメンバー4人が揃ったインタビューとなった。チャマの活動休止中もバンドは動き続け、新曲の発表やテレビでの演奏などを行ってきた。そうした活動を行うにあたって、藤原基央は丁寧にインタビューでその理由を語ってきた。だからファンは、彼らが何を考えて音楽活動を行っているかを知ることができた。不安はあるかもしれないが、バンドに対する信頼は揺らがなかった。今回も、チャマが復帰し4人で活動を再開することに関して、チャマからステイトメントが出されて情報はファンに共有された。いろいろな思いがファンにはあるけれど、バンドが一つひとつの動きに対し誠実に情報を伝えようとしている姿勢は伝わっているはずだ。しかし4人全員がこの事態にどう向き合っているのか、そのリアルな言葉で語られるインタビューは重要だ。

正直言って難しいインタビューだった。メンバーは無論だが、インタビューするほうもどのようなアプローチがいいのか判断が難しかった。バンドの公式見解を聞くだけではインタビューの意味がないが、ワイドショー的なアプローチではまったく建設的なものにならない。あくまでバンドの未来に繋がるものにしたかった。メンバーにとって答えにくい話も未来に繋がるものなら問うていこうという姿勢でインタビューを行った。

デビュー当時からBUMP OF CHICKENを身近で見てきたジャーナリストとして、今回の出来事はバンドにとってこれまで体験したことのないシリアスな出来事だったし、メンバーに与えた影響もとても大きいものだったと感じた。本当にバンドはこれを乗り越えることができるのだろうか、という不安も感じた。デビューしてからそんなことを感じたのは初めてだった。

再びバンドは4人での活動を始める。それはゴールでもなく、スタートでもなく、ずっと続いている活動のひとつの通過ポイントでしかない。それはこのインタビューを読んでもらえばわかる。BUMPはまた4人で歩き始めた。それはこれまでから続く道だ。でも歩き方は今までとは違ったものになる。（渋谷陽一）

（『ROCKIN'ON JAPAN』2022年2月号より抜粋）