【JAPAN最新号】Eve、EP『ぼくらの』でたどり着いた新境地を語る

【JAPAN最新号】Eve、EP『ぼくらの』でたどり着いた新境地を語る

『文化』っていうアルバムからどんどん自分の世界観を掘り下げて広げて、ライブやアルバムに詰め込んで届けてきた。
でも今は、もっと自分のマインドに近い、もっともっと等身大を作りたい、作っていいんだ、という気持ちになってきた

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にEveが登場!

Eve
新境地を語る

インタビュー=山崎洋一郎 撮影= Takeshi Yao


Eveの新しい季節が始まった。まるでそれまで観ていた映像が実体となってモニター画面から出てきたような、体温や呼吸まで感じられるような肉体性がこのEPの4曲すべてからMAXで伝わってくる。ここまでEve自身のストレートなダイナミズムが伝わってくる作品はこれまでなかった。このインタビューでEveはそれを「人間味」という言葉で言い切っている。

“ぼくらの”、“黄金の日々”、“白雪”、“虎狼来”の4曲の収録曲はそれぞれタイプは全く違うが、アッパーな曲も優しい曲も思いっきり振り切れている。バランスや微調整よりも、明快さや鮮やかさが前に出ていて、何よりもそこにEveの「人間味」が感じられるのだ。特に“虎狼来”がすごい。人間Eveがやりたいビート、作りたい音、歌いたい歌、言いたい言葉、それだけを塊にしたような超やりたい放題な、でも超ポップな曲。こんなの今までにはなかった。最高。

昨年リリースのアルバム『廻人』をもってひとつの大きなシーズンを終えて、表現者Eveとしてネクストシーズンに入ったのだと僕は思う。(山崎洋一郎)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年5月号より抜粋)


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