リリー・アレン、ロンドンで仮装ライブ

5月11日、リリー・アレンが人生の初舞台、ロンドン市内のノッティング・ヒルズ・タバナクルのステージに再び立った。これはすでに東京とニューヨークでも行われたMySpaceシークレット・ショウの最後の公演。

盛り上がる会場に現れたリリーは、5歳のときパントマイム劇のために同会場のステージに上がったことを話した。劇では「カエルか何か、それとも男の子役だったかな」とのこと。その後白ワインをグラスに注いで飲み、前列の観客に回すサービスも。

リリーの仮装好きは有名だが、この夜のテーマはロンドンの地下鉄の駅だった。

リリーはこの夜のステージをほとんどヴィクトリア女王の格好で通した(地下鉄にロンドン・ヴィクトリア駅がある)。ティアラとひだ飾りのついたスカート、さらにそこに大きなヴィクトリア朝風のスカートとコルセットという盛装だ。ただ、グレーと黒のビーズを使ったウィッグは早々に外してしまった。

オーディエンスもテーマに合わせ、天使の羽(エンジェル駅)、ウサギのお面(ウォーレン駅。ウォーレンは「ウサギの巣穴」の意味)、テニス・ウェア(ウィンブルドン駅)、鳥の着ぐるみ(カナリー・ウォーフ駅。「カナリア埠頭」の意味)など、さまざまな装いで集まった。

ステージ背面に大きく掲げられた自身の名前と4ピース・バンドの前で笑みを浮かべて踊りながら“ネヴァー・ゴナ・ハップン”を歌い終えると、リリーは「コルセットをつけて歌うのって始めてなんだけど、すっごく大変ね」と話し、前列にいる写真家たちに笑いながら「どっか行ってよね」と言った。

2ndアルバム『イッツ・ノット・ミー、イッツ・ユー』の全曲が演奏される中、数曲のアコースティック・ナンバーを始めるときには「これからラウンジ・パートに入るわね」と言い、タバコに火をつける。オーディエンスの一部が喫煙にブーイングすると、「ジャズっぽいんだから吸わなきゃならないの!」と言って“ヒー・ワズント・ゼア”に入った。

“ファック・ユー”が終わり、オーディエンス全体が中指を立てて応える中ステージを去ると、リリーはグレーのベストと破けたバギー・ジーンズでアンコールに登場。

全18曲の最後を飾ったのは、ステージを右に左に飛び跳ねながら歌われたブリトニー・スピアーズのカバー曲“ウーマナイザー”。「カモン・ロンドン、私と踊ろうよ!」というリリーの声が響き渡った。

この夜のセットリストは以下の通り。

“Everyone's At It”
“I Could Say”
“Never Gonna Happen”
“Oh My God”
“Everything's Just Wonderful”
“Him”
“Who'd Have Known”
“LDN”
“Back to the Start”
“He Wasn't There”
“Littlest Things”
“Chinese”
“22”
“Not Fair Leading”
“Fuck You”
“Smile”
“The Fear”
“Womanizer”

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
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