【JAPAN最新号】さらに大きな普遍性のほうへ――すべての人生を照らすOfficial髭男dismのニューシングル『Chessboard / 日常』を読み解く

【JAPAN最新号】さらに大きな普遍性のほうへ――すべての人生を照らすOfficial髭男dismのニューシングル『Chessboard / 日常』を読み解く
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にOfficial髭男dism『Chessboard / 日常』のロングレビューを掲載!

さらに大きな普遍性のほうへ――すべての人生を照らすニューシングル『Chessboard / 日常』を読み解く

文=小川智宏


そうか、ヒゲダンはこういう場所を目指してきたんだな――“TATTOO”以来約半年ぶりの新曲『Chessboard/日常』を聴いて、そんな感想が湧き出した。世代も性差も人種も国籍もすべて飛び越えて、あらゆる人の心に響くポップミュージック。もちろんヒゲダンはずっとそういうものを標榜してきたが、予期せぬインターバルの中で溢れ出るように生まれてきたこの2曲は、これまでとは一段違う普遍性を表現しきっているように思える。その感触は、この1年彼らが繰り出してきた“Subtitle”“ホワイトノイズ”“TATTOO”での挑戦を美しい物語として昇華するものであり、逆に言えば“Chessboard”と“日常”を聴いた今、それらの楽曲はここに辿り着くための過程だったとさえ思わせるものだ。どういうことか。それを説明するために、まずはこの1年の彼らの旅路を簡単に振り返っておこう。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋)


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