【JAPAN最新号】祝10周年!go!go!vanillasはなぜこんなにも自由に、そして純粋に進化し続けられるのか? ギフトアルバム『DREAMS』を機に、その根本哲学に迫る

【JAPAN最新号】祝10周年!go!go!vanillasはなぜこんなにも自由に、そして純粋に進化し続けられるのか? ギフトアルバム『DREAMS』を機に、その根本哲学に迫る

この10年、いいことだけじゃなかった。
順風満帆なだけじゃなかったから、いろいろ覚えていたりするんです


現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』11月号にgo!go!vanillasが登場!

祝10周年! バニラズはなぜこんなにも自由に、そして純粋に進化し続けられるのか? ギフトアルバム『DREAMS』を機に、その根本哲学に迫る

インタビュー=小川智宏 撮影=岡田貴之


今年、2013年のインディーズデビューから10周年を迎えたgo!go!vanillas。その節目にリリースされるのが、「10th ANNIVERSARY GIFT ALBUM」と銘打たれた『DREAMS』だ。数量限定生産版は、過去曲をゲストメンバーを加えてリメイクした『gift』とメンバーセレクションのベストアルバムである『goodies』、そしてミュージックビデオやドキュメンタリー映像を詰め込んだ『visions』という豪華3枚組。『goodies』にはバニラズがいかにしなやかに変化しながら自分たちの音楽を追い求めてきたかが刻まれているし、『gift』を聴けば今の彼らがとんでもなく豊かで強靭なバンドになっていることがわかる。

シーンに登場した頃の彼らは、ルーツを大事にするシンプルでピュアなロックンロールバンドという佇まいだった。だが作品を重ね、新しいサウンドとグルーヴに貪欲に取り組んでいく中で、彼らは変わっていった。そうやって進化を続けるうちに彼らの音楽は時代ともリンクし、それを求める人もどんどん増えていった。おそらくここ数年で彼らの音楽に出会ったファンは、「バニラズってロックンロールバンドだよね」と言ってもピンとこないのではないかと思う(まあライブのたびに革ジャンを着たドラムの人が「ロックンロール!」と叫んではいるが)。それぐらい彼らは動き続けてきたということだし、ひとところに留まることなく常に新しい音を求め、自分たちの欲望に正直にサウンドをアップデートしてきたということだ。そんな今の彼らをジャンルやスタイルの面で定義するのは難しいしもはや意味もないが、その貪欲でアグレッシブな姿勢こそがバニラズの体現する「ロックンロール」の正体だったのだと、この『DREAMS』に記録された歴史は証明している。メンバーチェンジやコロナ禍など荒波のような10年を超え、今まさに充実のときを迎えているメンバー4人と、10年を振り返りつつ改めて「バニラズとは何か」に迫ったのがこのインタビューだ。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋)


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