ドラッグで死にかけたエイミー・ワインハウス 元夫が語る

エイミー・ワインハウスの元夫ブレイク・フィールダー・シヴィルが、3日続けてドラッグを服用したエイミーが死にかけた出来事について語っている。

エイミーの不倫を理由として7月16日に2年間の結婚生活に終止符を打ったブレイク。ザ・サン紙の取材に対し、彼はエイミーがロンドン北部カムデンの自宅で開かれたパーティの際に発作を起こし、一時は呼吸停止にまで陥ったときのことを語った。

「ベッドにいたとき発作が始まったんだ。支えようと思う間もなく、エイミーは床までずり落ちた。またぶるぶると震えだし、突然、激しいてんかんの発作みたいなものに変わった」とブレイクはその日のことを振り返る。

「オレ、パニックになっちゃってさ。どうやって助けてやったらいいのか分からなくて。オレもドラッグでラリってたし…。むせび泣きながら『エイミー!』って叫んでたよ」

ブレイクはそれからエイミーを回復体位にさせ、舌を噛まないように口の中から引っ張り出したという。

「オレは発作が治まらない彼女の身体をさすっていた。でもエイミーは急に意識を失って、呼吸が止まってしまったんだ。今まで見てきた中で一番恐ろしい光景だったよ。オレは彼女が自分の目の前で死ぬんだと思った。何をしたらいいかも、どうやって救ったらいいかも分からなかった。彼女を抱き寄せ、エイミーはオレの腕の中で死んでいくんだと思った。でもなんとか口を開けさせて、肺に息を吹き込むことができた」

「最初は何も起こらなかったから、もう一度やってみた。脈もとっていた。心臓が止まってしまったかもしれないと思ったからね」

「それから彼女はげほげほと咳き込んだ。胸が上がったのが見えたよ。オレはまだパニックで泣きじゃくっていたけど、彼女が生きてるってことにすごくほっとしたのを憶えてる」

それからブレイクは意識が朦朧としているエイミーが彼のことを見分けられなかったこと、もっとドラッグを持ってこいと叫んだことなどについて話す。その後、友人が呼んだタクシーによって彼女は病院に運ばれ、点滴を受けたという。

ブレイクとの前回の別れ(彼らは恋人同士だった頃にも1度別れている)について歌った2ndアルバム『バック・トゥ・ブラック』(2006年)の成功以降の彼女の波瀾に満ちた生活について振り返りながら、ブレイクはこう話す。「残念なことだよ。彼女はとてもおかしくて、頭が良くて、愛情に満ちた人だから。良いところならいくらでも思いつくんだけどね」

「でも彼女は自分のためになるもの、才能だとか、性格だとか、そういうすべてのものを酒とドラッグの陰に隠してしまったんだ」

なお、エイミー・ワインハウスは昨年9月にファンに暴行を加えたという容疑で訴えられていたが、7月24日に無罪が言い渡されている。

(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
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