1月5日、アルバム『ミート・イズ・マーダー』のリリース25周年に合わせて2月7日付のUKシングル・チャートで“ハウ・スーン・イズ・ナウ?”を1位にしようという購入キャンペーンがファンたちの間でスタートしたザ・スミス。この運動がイギリスのポップ・グループ、ガールズ・アラウドに対抗して始められたものだったことが分かった。
元ザ・スミスのドラマー、マイク・ジョイスの賛同も得ているこの購入キャンペーン。呼びかけを行っているFacebookページを立ち上げたのは、スミスのカバー・バンドであるザ・スミス・インディード(The Smiths Indeed)のメンバーたちだった。ボーカルのユルゲン・ウェンデレン氏はガールズ・アラウドに対するスミスの勝機は「十分にある」と考えているという。
「僕にはガールズ・アラウドの音楽に価値があるとは思えない」と彼は言う。「あれは製造されたものなんだよ。どこにも根づいていないし、何も語っていない。もしイギリスのナンバー1にふさわしいバンドがいるとすればそれはスミスだ」
「スミスの音楽は、何か音楽を通じてリアルなことを語らなければならないという必要に迫られて生み出されたものなんだ。そういう曲こそ、今僕らがチャートに求めているものなんだよ」
ザ・スミスが1982年から1987年の活動期間にリリースしたスタジオ・アルバムはいずれもUKチャートで1位か2位を獲得しているが、1992年のリイシューで“ジス・チャーミング・マン”が8位に入ったのを除けば、彼らのシングルがチャートで10位を超えることはなかった。仮に今回のキャンペーンで“ハウ・スーン・イズ・ナウ?”が1位を獲得すれば、スミスにとって初めてのナンバー1シングルとなる。
対するガールズ・アラウドは、今回同じくFacebookを通じたキャンペーンによって購入が呼びかけられている“アンタッチャブル”(2009年4月リリース)以外、これまでにリリースした全てのシングルがチャートのトップ10に入っている。今回の運動はこの連続トップ10入りを途絶えさせないために始められたもの。
1月16日現在、スミスのFacebookページには約1万人、ガールズ・アラウドのFacebookページには約9,000人の賛同者が集まっている(下記リンク参照)。
UKチャート・バトルはスミス対ガールズ・アラウドの様相
2010.01.16 18:00