ジョイ・ディヴィジョンを地元マンチェの子供たちが勉強

ジョイ・ディヴィジョンを地元マンチェの子供たちが勉強

5月18日で没後30周年を迎えたジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティス。そのイアンが生まれ育ったマックレスフィールド市では市の学童たちで交響楽団を構成し、ジョイ・ディヴィジョンの楽曲を演奏するという試みを行っている。

イアン・カーティスはジョイ・ディヴィジョンがアメリカ・ツアーへと旅立つ前日に、持病と妻との関係の悪化を苦にして80年5月18日に首吊り自殺した。

今回の演奏会で実際に指導に当たるのはマックレスフィールドやマンチェスターを本拠地にしているノーザン・チェンバー・オーケストラで、子供たちに音楽的なノウハウを教えながら、同時にジョイ・ディヴィジョンの音楽性も紹介していくのだという。

「基本的にジョイ・ディヴィジョンの音はざっくりしていて、シンプルなものですから」とオーケストラの教育プログラムなどを企画しているヘレン・クェイルはBBCに語っている。「子供たちにもわかりやすいし、ジョイ・ディヴィジョンから学んだものをそのまま弦楽カルテットとか、そういうものにも応用できたりするんですよ」。

市では今年イアンを大々的に回顧するイヴェントが目白押しとなっていて、このコンサートもその一部となる。そのほかには音楽ライターのジョン・サヴェージが主催する回顧展も7月29日から8月7日まで催される予定で、ライブのセットリストや手紙、ポスターなどジョイ・ディヴィジョンをめぐるさまざまな品が展示されることになる。

今回のイアンを回顧するフェスティバルの理事を務めるリチャード・ド・ペイヤーはこう説明する。「マックレスフィールドでは、市になにか恩恵をもたらすような形で、あるいは遠方の方々にもおいでいただく形で、イアン・カーティスの遺産を見直す機会に恵まれてきませんでした。でも、今年の夏にそれにふさわしい時季かなと、そう思い立ったわけです」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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