マニック・ストリート・プリーチャーズのニッキー・ワイアーは、ジェイムス・ディーン・ブラッドフィールドにクイーンの再結成に参加するように勧めていたことが明らかになった。
クイーンの再結成については04年から09年までオリジナル・メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーに加え、元フリーや元バッド・カンパニーのポール・ロジャーズが故フレディ・マーキュリーに代わるボーカルを務めたことで知られているが、ニッキーとしてはポール・ロジャーズよりはジェイムスの方が適役だとずっと考えていたという。実際にはポール・ロジャーズを加えたクイーンがツアーを行い、08年には13年ぶりの新作『ザ・コスモス・ロックス』もリリースすることになった。
現在、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』などで有名な怪優サシャ・バロン・コーエンをフレディ・マーキュリー役に据えた映画化の企画が進んでいるが、このプロジェクトについてBBCから訊かれたニッキーはこう答えている。「サシャ・バロン・コーエンがフレディ役をやるのをどう思うかって? 結局、フレディなんてひとりしかいやしないんだからさ。それよりも、クイーンがポール・ロジャーズを迎えて再結成した時、ぼくはジェイムスにクイーンに入らせようとしたんだよね」。
「フレディみたいにボーカルを目一杯歌い上げてきっちり絶唱できるやつなんて世界に1人しかいなくて、それはうちのバンドのジェイムスなんだよ」
サシャ・バロン・コーエンをフレディに据えた映画作品の方は85年のライヴ・エイドまでのクイーンの歩みを描く内容になり、撮影は来年から始まるという。
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