ロンドンの伝説のライブハウス、100クラブが廃業の危機

ロンドンの伝説的なライブ・スポット、100クラブが閉鎖の危機を迎えていることをオーナーが明らかにした。

ロンドンのオックスフォード・ストリートの地下に構える100クラブはオアシス、デヴィッド・ボウイ、ボブ・ディランやクイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジらの名演を擁してきたことで有名だが、この先数ヶ月のうちにも閉鎖に追い込まれそうだという。

また、このクラブはパンク・ロックの最も重要な瞬間を標した舞台としても有名で、76年9月にこの店で開催されたパンク・フェスティバルはセックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、スージー・アンド・ザ・バンシーズ、ザ・ダムドらが一堂に会する歴史的なイベントとなった。

クラブのオーナー、ジェフ・ホートンによると、店の事業税だけでもすでに月額4,000ポンド(約53万円)を越えていて、地主のラザーリ・インヴェストメンツも地代を45パーセントも増額した年間166,000ポンド(約2,200万円)を要求してきたという。

もともとはジャズ・クラブとして始まり、現在も多くのジャズ・ミュージシャンを出演させている100クラブだが、新しいオーナーかスポンサーをみつけない限り、今年の暮れには閉鎖に追い込まれるとホートンは語る。

「本当に腹が立ちますよ」とホートンはディスイズロンドンに語っている。「政府も、自治体も、それにこの地域の地主になってる不動産会社も、口を揃えて小規模店舗を支援したい、ロンドンのユニークさを守りたい、多文化会場施設などを支援したいと言うだけは言うんだよね。ぼくたちの店はそれのどれにも当たるというのに、いきなり高いところから地面に投げ捨てられて、ぐしゃっと潰してポイだよ」。

100クラブが閉鎖に追い込まれると、ロンドンの中心部、ウェストミンスター地区ではここ数年で2軒目の歴史的な音楽会場の廃業となる。09年には近隣にあったロックの殿堂、ロンドン・アストリアがクロスレイル鉄道のロンドン地下乗り入れ計画用の再開発のため閉鎖され、取り壊されている。再開発計画ではアストリアに代わる音楽施設用のスペースの提供が約束されているが、音楽ファンの多くはアストリアに取って代わるにはあまりにも小規模なスペースでしかないと計画には批判的だ。

「100クラブに今必要なのは、一歩前進するための新しいオーナーかスポンサーなんです」とホートンは主張する。「それが実現しない限りは、クリスマス前に閉鎖となります。お客さんの入りはいまだかつてないくらい好調だというのにですよ。世の中、狂ってるよ」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010

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