ペイヴメント、ラスト・ライブのセット・リストとマルクマスの珍MC

ペイヴメント、ラスト・ライブのセット・リストとマルクマスの珍MC

ラスヴェガスで10月1日に行われたマタドール・レーベルの21周年記念フェスの1日目に出演したペイヴメントはひょっとしたらこれが最後なのかもと匂わせるパフォーマンスを届けた。

この日のヘッドライナーを飾ったペイヴメントはパームス・カジノのパール宴会場で18曲からなるセットを届けたが、PAの不調に悩まされることにもなった。

ボーカルのスティーヴン・マルクマスとほかのメンバーはほとんどなにも言葉を交わさないどこか凍てついた雰囲気もかもしていて、その一方でスコット・カンバーグは自分の弾いている演奏が聴けないフラストレーションからモニターを蹴飛ばしてギターをアンプに突っ込むという一幕もあった。

ライブの途中のMCでスティーヴンはこれが再結成したバンドのショーとしては最後になるかもしれないことをほのめかした。

「マタドールがこのイベントを企画したことはすごいことだと思うよ」とスティーヴンは語った。「ここに来たということがね、みんなにとって大切なことになると思うよ」。

バンドは09年にツアーのため再結成し、9月30日のロスアンジェルスのハリウッド・ボウル公演でひとまずツアーを終えているが、今後についてはまだなにも発表していない。

ラスヴェガスでは94年以来のライブとなったが、PAが順調な時には演奏も引き締まっていて、“シェイディー・レイン”“カット・ユア・ヘア”“AT&T”などのヒット曲を繰り出していった。

スティーヴンは終盤で前列にいた女性のオーディエンスを指差してこう口にした。「きみのこと憶えてるよ、ニューヨークで結構、ひどかったよね。トイレで戻してたじゃん」と言ってから、“シー・ビリーヴス”への演奏へなだれ込んでいく展開となった。

ペイヴメントの前の出番では日本のギター・ウルフがオープナーを飾り、シャヴェズ、ファックト・アップに続いてソニック・ユースが登場し、88年の傑作『デイドリーム・ネイション』からの“ザ・スプラウル”や“キャンドル”も披露した。

ペイヴメントのセットリストは以下の通り:
'Grounded'
'Perfect Depth'
'Stereo'
'Elevate Me Later'
'Shady Lane'
'Conduit For Sale'
'Starlings Of The Slipstream'
'Box Elder'
'Fin'
'Kennel District'
'Cut Your Hair'
'Two States'
'Gold Soundz'
'She Believes'
'Range Life'
'Stop Breathin''
'Shoot The Singer'
'AT&T'
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする