キッスのベースのジーン・シモンズは、ファイル共有ソフトなどによる音源の違法ダウンロードなどに音楽業界がきちんと対応してこなかったことを批判している。
毎年フランスのカンヌで開催されるメディアやエンターテイメントの見本市イベントであるMIPCOMに参加したジーンは10月5日、あるコンベンションに出席して、違法に音楽をダウンロードしたことが発覚したユーザーについてはより厳しい罰則を与えるべきだと主張したとアース・テクニカが伝えている。
「自分のブランドが守られているかどうか、念には念を押そう」とジーンは主張する。「自分の権利が侵されていないかきちんと注意しよう。とにかく法に訴えろ。誰も彼も全員訴えろ。家も車も取り上げちまえ。その一線を絶対に踏み越えないようにさせるんだ」。
ファイル共有ソフトによる違法ダウンロードを行ったユーザーへの訴訟などはとっくにやってしかるべきだったとジーンは主張する。
「まあ、業界はうかうかしていたんだよね」とジーンは音楽業界の出遅れを批判した。「おまけにまだ若くて世の中のことも知らなさそうな顔をしてバンバン音源をダウンロードしている大学生を訴訟に追い込んでいく根性もなかったんだよ。おかげで数十万単位の人が職を失ってしまったんだからね。もう音楽業界なんてないに等しいからな」。
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