ローリング・ストーンズの『シャイン・ア・ライト』やザ・バンドの『ラスト・ワルツ』など、ロック映画も多く手がけてきているマーティン・スコセッシ監督が制作を着手した新作は、ロバート・デニーロとの9作目のコンビ作品になるという。これまで『タクシー・ドライバー』や『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』などの名作を手がけてきたこのコンビだが、この新作『The Irishman』は95年の『カジノ』以来、15年ぶりのコンビ復活になる。
物語はアメリカのヤメ検作家、チャールズ・ブランドの『I Heard You Paint Houses』を原作にした犯罪もので、もともと労働組合の幹部だったがマフィアのヒットマンへと転じていく「アイリッシュマン」という通称で知られるフランク・シーランの生き様を描いた作品。全米トラック運転者組合の委員長として絶大な権勢をふるったジミー・ホッファの75年の失踪が実はシーランの暗殺によるものだったことを証明した本としても有名だ。
脚本はスコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本を担当したスティーヴン・ザイリアンが現在まとめているところだとデジタルスパイが報じている。ほかの出演者にはジョー・ペシなど、スコセッシ作品の常連が多数出演するものと噂されている。
ただ、スコセッシの次回作の作品は子供向け3D映画『Hugo Cabaret』でこちらはクロエ・モレッツが主演する。公開は11年12月の予定だ。
(c) NME.COM / IPC Media 2010