12月21日にロンドンのO2アリーナでヨーロッパ・ツアーを締め括るライブを予定していたキングス・オブ・レオンだが、ツアーバスが炎上するという大事故に見舞われ、ライブも中止に追い込まれた。
火災の鎮火のために60名もの消防隊員が現場に駆けつけたというが、ロンドン消防局がNMEに語ったところによると、現場への出動要請は午前8時18分にかかり、11時33分に鎮火に成功したという。怪我人などは出ていない。
バンドは11年の早い時期にライブを順延して行う予定でいるという。
バンドの広報は事故後にこう発表している。「今朝の火災事故による障害と混乱のため、今晩のパフォーマンスに向けて会場の準備をすることは不可能になりました」。
「予定通りライブを行うためにあらゆる努力が試みられましたが、順延せざるをえなくなってしまい、大変に残念です。ただ、スタッフが全員無事で、大きな怪我を負った者はいなかったとご報告できることに大変感謝しています。今夜はキングス・オブ・レオンにとってヨーロッパ・ツアーを締め括る凱旋的なライブとなる予定であっただけに、このライブを観ようと準備し、遠路から足を運んでいただいていたファンには心からお詫び申し上げます。今回の公演の代替は、11年に入ってから最優先で再設定いたします」
火事は会場の搬入口エリアで発生し、客席側などにはまったく影響しなかったという。
現場にいたロンドン消防局のサリー・カートライト部長は火災の様子をこう説明する。「搬入口の近くに停められてあった2階建てのツアーバスが大きな被害を受けました。火災としてはかなり規模が大きく、火の勢いが一番強かった時点ではわたくしどもの隊員60名が消火に当たっていました」。
「隊員は即座に現場に駆けつけましたが、いきなりかなり熱くて煙も蔓延する状況にあたることになりました。ただ、わたくしどもの隊員の本日の成果については誇ってもいいものだと思います。素晴らしい働きをしてくれましたし、火が大きくなるのを防ぐことができましたから。現時点ではO2のスタッフと密接な連絡を取り合いつつ、会場ができるだけ早く営業再開できるように図っているところです」。
延期の発表後、ベースのジェアード・フォロウィルは自身のツイッターでこう心境を書いている。「スタッフが無事でほんとによかった。ほんとにまいったよ」。
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