絶賛を呼んだカニエ・ウェストの新作『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』だが、ジャケットを飾っている絵を描いたアーティスト、ジョージ・コンドによると、カニエは「なんか発禁処分になりそうなものを描いてくれ」と依頼してきたという。

ニューヨーカー誌に紹介されているコンドの紹介記事のなかでライターのカルヴィン・トムキンスはカニエがコンドになにか物議をかもしそうな作品を作ってもらいたいと説明した時の様子を伝えている。

「カニエ・ウェストはコンドにアルバム・ジャケットのアートを手がけてくれないかと依頼した」とトムキンスは説明している。「ウェストはコンドの作品を観て気に入っていて、ぜひコンドとコラボレーションをしたいと申し出ていた。コンドによれば、この時カニエは『なんか発禁処分に遭いそうな作品』を探しているのだと要請したという」。

その後、アルバムがリリースされると確かにさまざまな小売店からこのジャケットについてクレームが返ってきたとカニエは語っている。しかし、これまでジャケットの趣味性の問題で、マリリン・マンソンやトゥールなどのCD販売を拒否してきた大手スーパー・チェーン、ウォルマートは、カニエの期待に反して、新作を店頭で扱うことを「大変楽しみにしている」と発表することになった。

なお、カニエはジェイ・Zとのデュオ・プロジェクトとしての第１弾シングル“HAM”をiTunesなどでリリースしているが、フェイスブックで一部音源を公開している。フル・アルバム『Watch the Throne』は3月リリース予定だ。

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