昨年12月でエスケイプ・トゥ・ザ・プラスチック・ビーチ・ワールド・ツアーを終了させたゴリラズだが、ここにきてアニメ映画が製作されるのではないかという噂が持ち上がっていて、それをクリエイターの1人、ジェイミー・ヒューレットが否定している。
特に『プラスティック・ビーチ』用に制作されたビデオはどれも曲と曲とが連作風に繋がっていく作風にもなっていたため、ファンの一部では長編化を期待する向きも大きいようなのだが、その可能性は今のところないとジェイミーは語っている。
「もちろん、ゴリラズが活動中で、みんなの目に入っている時期にはいつも電話がかかってきて映画にしないかという話になるし、『ロスアンジェルスにまあ、ちょっと来てみなよ』とか言われるんだよね。でも、行ったところで時間の無駄だし、労力の無駄だし、なぜかというと、何ヶ月もかけて話し合ってみたところで、映画業界の人たちは誰一人としてぼくたちがどういう人間なのかなんてことはわかろうともしないからで、そもそも電話をかけてきたのだって今キテるからっていう、それだけなんだよね」
もともとジェイミーは自身がかつて手がけていたコミックの『タンク・ガール』が自分にとってはまったく不本意な形でハリウッドで映画化されたという苦い経験をしていて、映画業界への不信は相当に強いらしい。実際、ゴリラズについてもドリームワークスからかなりの金額を映画化のために積まれたものの、それを一蹴してしまったという話も伝わっている。
ジェイミーによれば、そもそもビデオがゴリラズにとっての映画の役割になっていて、そのために連作形式にもなっていて、バンドのホームページもかなり凝った作りにしたのもそこで物語を楽しんでもらいたいからだと語っている。唯一、映画化が可能な方策をジェイミーは次のように説明している。
「やるとしたら、もう超超超金持ちのやつで、お金が余って余ってどうしたらいいのかわからないっていう人と、とりあえずエグゼクティヴ・プロデューサーというクレジットさえもらえればそれだけでいいから金だけ全部出すっていう話をまとめることだよね。そうしたらぼくたちも好きなようにやって満足できると思うし、すごい映画ができると思うよ。でも、絶対にそんなことにはならないから」