クリスティーナ・アギレラは2006年のシングル“エイント・ノー・アザー・マン”で使われたサンプリングをめぐって訴訟を起こされている。
ファンクをヒップホップ的に再構築したこの名トラックではデイヴ・コルテス・アンド・ザ・ムーン・ピープルが1968年にリリースした“Hippy Skippy Moon Strut”がネタとして使われているが、この楽曲の著作権使用料の支払いが正しく行われていなかったとしてクリスティーナとソニー・ミュージックが訴えられているとTMZが伝えている。
訴訟を起したのはオールドスクール・ヒップホップの名門として知られるタフ・シティ・レコードのカタログ部門のタフアメリカで、タフアメリカは訴えの中で“Hippy Skippy Moon Strut”の権利を“エイント・ノー・アザー・マン”がリリースされる2年前の2004年にすでに買収していたと主張している。しかし、ソニーはこの音源の使用料をコディーゴ・ミュージック・アンド・ザ・クライド・オーティス・ミュージック・グループという別の団体に支払っていたとされている。
訴えでタフアメリカは“エイント・ノー・アザー・マン”に関する音源の権利関係をすべてあらためること、さらに著作権侵害による損害賠償を要求している。
一方、3月1日未明にクリスティーナが酔っぱらい防止法で逮捕された事件については、これ以上の追及はされないことが明らかになっている。
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