レイジ、レディへらが出演、USからロラパルーザ・フェスのレポートをお届け!その3
2008.08.12 23:36
8月1日から3日にアメリカはシカゴで開催された音楽フェスティバル、ロラパルーザのレポート・シリーズ。3回にわたってお届けしている同レポートの最終回となる今日は、今年同フェスのハイライトともいえるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのステージの模様、終了後の概括をお届けします。それでは以下、アメリカからの直送レポート、お楽しみください。
『今年のロラパルーザ3日間で最大の盛り上がりを見せたのは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンだ。ステージに掲げられた真っ赤な巨大な星が象徴するように、一点の曇りもない迷いなきスピリット。それは、何年ぶりかの復活というメランコリックな思いも寄せ付けないような闘争のサウンドを、戦うという目的のためだけに鳴らすことで、フェスのカオスも騒音もすべて飲み込んだ。「みんなこれ以上に前に詰めかけるとライブを中断しなくちゃいけない。後ろに下がるように」とザックがステージから何度も指示するほどのオーディエンスの熱狂っぷり。その音楽は必要な時にいつだって蘇れる、そんな風に時代を簡単に乗り越えて響き渡った。
ザックが、「ブラザー・オバマが、もし11月に選ばれてアフガニスタンから兵士を帰還させないようなことがあったら、俺たちは立ち上がり、すべての知事のオフィスを破壊する!」と激烈な言葉を吐いた。実は、もちろんオバマの地元ということで、今回のロラパルーザの裏テーマは、“オバマ”であったと言える。彼を強力に指示する、ウィルコやカニエの紹介にオバマがステージに上がるのでは、という噂が最後の最後まであったのだ。残念ながら現れなかったが、ブロークン・ソーシャル・シーン、ソウル・ウィリアムスなどオバマの名前をステージで叫ぶアーティストは後を経たず、スピリットという意味でオバマはここに存在していた、それが今回のロラパルーザをさらにスペシャルなものにしていた。
レディへのカバー、“Reckoner”も含むソウルフルなシーローのボーカルで、暑さをねじ伏せたナールズ・バークレーのグルーヴィーなステージが素晴らしかったのと、フォーリナーからレディオヘッドまでヒット曲のみを強引にマッシュアップするガール・トークの大味グルーヴが大反響を呼んでいたのが印象的だった。そして、カニエが終ると、7万5千人の観客はあっと言う間に街の中に消えて行った。
いくつか気になったのは、街中であるため、サウンドが少し小さめに抑えられていること、また全部のステージの名前が企業名になっていてあまりに商業的な印象が残ったことか。しかし、ブロガーがより力を持ち、より閉鎖的になっていくように思える音楽産業で、広く間口を開け、そんな中で誰が最もタフにサウンドを鳴らしていけるのかテストできるこの場所は、やはり貴重だ。さて、というわけで、これからNY/NJで行われているコーチェラ・フェスの東海岸版、オール・ポイント・フェストに行って来ます!』