フェイスブックで立ち上がった「クリスマス週にニルヴァーナの“スメルズ・ライク・ティーン・スピリット”をチャート1位にしよう」キャンペーンの行方が注目された25日付のイギリスのシングル・チャート。最終的には軍属の奥さんやパートナーで構成されるコーラス隊ミリタリー・ワイヴス・クワイアーの“Wherever You Are”がクリスマスのチャート1位に輝くことになった。
イギリス財務省の広報によれば、このシングルの売上に対する消費税分(20%)がすでに軍関係のチャリティ団体へ寄付されているという。また、“Wherever You Are”はここ6年で最速のセールスを記録していて、過去1週間のうちで55万6千枚を記録、この1週間のうちの2位から12位までのセールスをすべて合わせた数字を超えているという。
イギリスのチャートを編纂しているオフィシャル・チャーツ・カンパニーのマーティン・タルボット代表は次のようにコメントしている。
「ミリタリー・ワイヴスと今年のクリスマス・ナンバーワン・レースを史上最高の勝利にしたギャレス・マローン(合唱団指揮者)に最大の賛辞をお贈りします。たとえば、『Xファクター』のような、数週間にわたって宣伝を支援するオペレーションもなく、たった1週間のうちに50万枚以上のセールスを達成するとはもうとんでもないことです。過去60年のクリスマス・ナンバーワン・シングルのうち今回のシングル以上にそれにふさわしい作品はほか思い浮かびません。そして、今回のシングルをきっかけにして、今年のクリスマスには遠くで任務についている軍属の方々がいて、そのご家族や奥さんたちのことについて、わたしたちみんながちょっと考えてみる機会になればと思います」
ミリタリー・ワイヴス・クワイアーは先頃BBCテレビの特集番組『ザ・クワイアー』にも出演し、当初は粗削りなままだったそのコーラスがマローンの指導の下、磨かれていく姿が映像として紹介された。また、“Wherever You Are”を書いたポール・ミーラーはBBCにこの曲は軍属のパートナーの女性たちが相手に送った手紙類を参考にして曲を書き上げたと説明している。
合唱を指導したマローンは次のように語っている。「これはもうとても現実とは思えないよね。あの最初のリハーサルの時にぼくたちがクリスマスのナンバーワンを獲ることになるなんて想像できた人はいないはずだよ。イギリスのみなさんにはこのシングルを買うことで在郷軍人会やSSAFA(軍属と家族の支援団体)を支援していただいて本当にありがとうございますと伝えたいです。BBCラジオのクリス・エヴァンスもこの素晴らしい女性たちの才能と力をみんなにお聴かせする機会を提供してくれましたし、今回のコーラス隊への軍のご協力も素晴らしいものでした。軍のみなさんを代弁する声がこうやってみつかって本当に嬉しいです。それをぼくたちがやったんだからね!」
また、ダミアン・ライスの“Cannonball”のカヴァーをクリスマス・シングルとしてリリースした『Xファクター』の今年の優勝ユニット、リトル・ミックスは2位とミリタリー・ワイヴス・クワイアーの後塵を拝すことになり、『Xファクター』優勝者のシングルとしても2004年以来最小のセールスしか記録できなかった。
さらに、7インチ・シングルの再発というレーベルのサポートも受けたニルヴァーナの“スメルズ・ライク・ティーン・スピリット”はチャート・インしたものの11位に終わった。
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