フィル・スペクター、銃暴発事件の被害者女性の母親と和解

フィル・スペクター、銃暴発事件の被害者女性の母親と和解 - 2011年作『The Essential: Phil Spector』2011年作『The Essential: Phil Spector』

2003年にフィル・スペクターの自宅で女優のラナ・クラークソンが銃の暴発によって死亡した事件で、ラナの母親ドナ・クラークソンから損害賠償を求める訴訟を起こされていたフィルはクラークソン側と示談に落ち着いたことが明らかになったとBBCが伝えている。

クラークソン側のジョン・テイラー弁護士は示談について次のようにロスアンジェルス・タイムス紙に語っている。

「今回の民事訴訟が解決したことにドナ・クラークソンさんは満足すると同時に安堵しています」

なお、フィルは事件について2009年5月に有罪であると禁固19年の刑に宣告されていて、現在はカリフォルニアの刑務所で刑に服している。フィルはその後、カリフォルニア州最高裁判所に対して、フィルから過去に脅迫されたという女性5名の証言は作為的に引き出されたものだとして控訴を試みていたが、棄却されていた。フィルはカリフォルニア州裁判所からこれ以上の上告は受け付けられないとされていたが、昨年12月にはアメリカ連邦最高裁判所に自身の裁判の判事を務めたラリー・ポール・フィドラー判事が私見を裁判で強要したとして審議の見直しを請求している。

また、フィルとラナ・クラークソンの事件を描いたHBO局放送用の映画にアル・パチーノとヘレン・ミレンが出演を承諾したと昨年7月に伝えられている。


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