マドンナは俳優のマーロン・ブランドの遺産管財団体から30万ドル(約2340万円)に及ぶ支払を要求する訴訟を起こされている。
元々、訴えはマドンナがライヴでマーロン・ブランドの写真をヴィジュアルで使いたがったことから起きていることだと『ハリウッド・リポーター』誌が伝えている。マドンナは現在のライヴで1990年のシングル"ヴォーグ"の「グレタ・ガルボ、モンロー、ディートリッヒとディマジオ、マーロン・ブランドとジミー・ディーン、どれもが雑誌の表紙に」という歌詞にシンクロさせてこうした過去のセレブリティのイメージをヴィジョンに映し出していて、それぞれの遺産管財団体に定額の使用料を支払っているという。
こうした過去のセレブリティの肖像使用権などの大半はCMGワールドワイドという代理店が権利を取得しているのに対して、マーロン・ブランドについては個別の遺産管財団体ブランド・エンタープライズが権利を管理しているという。マドンナのライヴ・ツアー製作会社のバクティは当初CMGに協力を要請し、ブランド側の承諾も取り付け、2月に行われたスーパーボウル・ハーフタイム・ショーでのパフォーマンスについては、それぞれのセレブリティについて一律3750ドル(約29万円)の使用料が支払われたという。
さらにその後のツアーについては5000ドル(約39万円)の使用料で合意したということになっているが、ここにきてブランド側はブランドの肖像の使用1回につき2万ドル(約156万円)もの使用料を要求し始めたという。また、それぞれの管財側との契約の条項によれば、全員が最も高額な使用料を等しく支払われなければならないため、ブランド側の2万ドルが認められてしまうと、"ヴォーグ"を1回披露するとその肖像使用料だけで20万ドル(約1560万円)もの経費が発生する事態になるという。
こうした訴えを起こしたことについてCMGは逆にブランド側を契約義務違反で訴えていて、現在この件はインディアナポリスにある連邦裁判所に持ち込まれているという。ブランド・エンタープライズはマドンナが90回近く予定されている今回のツアーのライヴにおいてブランドの知的財産権を侵害していると訴えていて、さらに「被告は裁判所にブランドの知的財産をわずか5000ドルで要求しているが、今回の係争で争われているこれらの権利の真価は30万ドルを超える」と主張している。
マドンナは現在、MDNAツアーを引っ提げてアメリカをツアー中で、その後は年末に南米ツアーを予定している。
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