ジャック・ホワイトはデトロイトで初めてボブ・ディランに会った時に、ボブのサウンドチェックではホワイト・ストライプスの曲を演奏していることを知らされたことを明らかにしている。
「デトロイトで公演があった時に会わせてもらえたんだよ。そうしたら『俺たちは最近、サウンドチェックできみの曲を弾いてるんだよ』って言われてね。すげえと思ったよね。もうちょっとどの曲とか、畏れ多くて訊けなかったよ。億尾にも出さなかったよね。もうそう言ってもらえただけで光栄だったから」とジャックはスピークイージーに語っている。
「その後、いったん家に帰ってもう一回電話を入れたんだよ。『ベースの人に代わってくれない?』って劇場に電話を入れたんだ。それで訊いたんだ、『ひょっとしてボブは俺に今夜一緒に演奏するかって言ってたのかな? ちょっとそんなようなことを言われたから気になっちゃって。俺が誤解してるだけかもしれないけど。今夜一緒にやらないかと訊いてたってことはない? 聞いてたのに知らないふりをしたとか、そういう失礼なことにならないようにしたいだけなんだ』ってね。というわけで、その晩は一緒に演奏することになったんだよ。ボブに、そうだな、じゃあ一緒になんかやろうよって言われて、それでぼくの曲の"ボール・アンド・ビスケット"をやってもらったんだ。ボブが俺の曲をやってくれたことが無駄になるなんてことはありえないわけで、むしろその真逆のことなんだよね」
ジャックは先頃行われたニューヨーク公演で音の状態に不満で1時間足らずでライヴを引き上げてしまい、ファンから大きな怒りを買っている。
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