イギリスの大手イベンター、AEGがボン・ジョヴィ公演で1600円相当の低額チケットを販売。チケット高騰に一石
2012.11.06 14:00
イギリスの大手ライヴ興行団体が欧米で野放図に高額化しているライヴ・チケットの現状に一石を投じている。
このライヴ興行団体、AEGは航空会社などが採用している、価格帯をばらけさせる手法を導入して、ライヴをまた「行きやすい」ものにしたいとBBCに語っている。
ジャスティン・ビーバー、アリシア・キーズ、テイラー・スウィフト、ボン・ジョヴィ、ルーシー・ローズなどを手がけるAEGの海外部門のトップ、ロブ・ハレットは「失業してたり、学生だったりすると、最近じゃスタジアム・ライヴには行けませんよね」と語っている。「ここ数年では普通のファンは金額的にライヴから締め出されているんですよ」
「ここ数日、この状況をどうにかできないかと様々なアーティストから打診を受けているんです」
きっかけとなったのはAEGが来年の春に行われるボン・ジョヴィのイギリス公演について、12ポンド50ペンス(約1650円)から125ポンド(約16500円)までと幅広い価格帯を設定したことを先頃発表したことで、これが現在大きな反響を呼んでいる。
その一方で今月末に行われるザ・ローリング・ストーンズの結成50周年記念ライヴについてはチケットは90ポンド(約1万2千円)から375ポンド(約4万9千円)という価格帯で、ネット・オークションのイーベイでは5800ポンド(約76万円)もの値をつけている。
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