ローリング・ストーンズ、50周年記念ライヴ初日をレポート

ローリング・ストーンズ、50周年記念ライヴ初日をレポート

ザ・ローリング・ストーンズは5回行われる結成50周年記念ライヴの初日の公演をロンドンのO2アリーナで11月25日に行なった。

ライヴでは事前に参加が予告されていたベースのビル・ワイマンとギターのミック・テイラーのほか、"ギミー・シェルター"でメアリー・J・ブライジ、"アイム・ゴーイン・ダウン"でジェフ・ベックが客演した。ビルは1962年から92年まで、ミック・テイラーは69年から74年までストーンズの一員として活動していたが、脱退後バンドと共演するのは今回が初めてのこととなった。

ライヴは予定より30分遅れて8時30分に開演。冒頭では、イギー・ポップ、エルトン・ジョン、AC/DCのアンガス・ヤングらが自分たちにストーンズがどういう意味を持っているのかを説明するビデオ・クリップが流され、そのうちジョニー・デップはストーンズの曲について「なんか悪いことをするようにそそのかされるものだ」と説明した。その後、最新ベスト・アルバム『GRRR!』のジャケットをもじってゴリラの仮面を被ったパーカッション隊がステージに登場し、それに続いてバンドはポール・マッカートニーとジョン・レノンの作曲によるシングル"アイ・ワナ・ビー・ユア・マン"でライヴの幕を開けた。

"オール・ダウン・ザ・ライン"の演奏中にはステージの背景にチャック・ベリーからエルヴィス・プレスリーとバンドにとってのヒーローのイメージが映し出された。セットは1963年のセカンド・シングルとなった"アイ・ワナ・ビー・ユア・マン"から最新シングル"ワン・モア・ショット"や"ドゥーム・アンド・グルーム"まで50年に及ぶバンドのキャリアを駆け抜けていくものになったが、新曲を紹介する際にミックは「では、そろそろ『サタニック・マジェスティーズ』の全曲ライヴを始めようと思うよ……」と冗談をとばしてみせた。

キース・リチャーズは1978年の『サム・ガールズ』からの"ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン"と72年の『メイン・ストリートのならず者』からの"ハッピー"でヴォーカルを担当し、69年の『レット・イット・ブリード』からの"無情の世界"ではオリジナル・ヴァージョンと同様にフル・コーラスを登場させたパフォーマンスを披露した。セットはそれに続いた"ジャンピン・ジャック・フラッシュ"で幕を閉じた。

さらにミックは90ポンド(約9700円)から400ポンド(4万3千円)と設定され、大きな不満を呼んだ今回のチケットの価格帯についてもおどけてみせ、「安いチケットのみんなは元気? 問題は安く設定しても安くならないところなんだよね!」とチケットのオークションへの転売を暗に批判した。なお、会場の外ではダフ屋によってチケットが最高額3000ポンド(約32万円)でやりとりされていた。

セットリストは以下の通り:
‘I Wanna Be Your Man’
‘Get Off My Cloud’
‘It’s All Over Now’
‘Paint It Black’
‘Gimme Shelter’ (with Mary J. Blige)
‘Wild Horses’
‘All Down The Line’
‘I’m Going Down’ (with Jeff Beck)
‘Out Of Control’
‘One More Shot’
‘Doom and Gloom’
‘It’s Only Rock and Roll’ (with Bill Wyman)
‘Honky Tonk Woman’
‘Before They Make You Run’
‘Happy’
‘Midnight Rambler’ (with Mick Taylor)
‘Miss You’
‘Start Me Up’
‘Tumbling Dice’
‘Brown Sugar’
‘Sympathy For The Devil’
‘You Can’t Always Get What You Want’ (with choir)
‘Jumping Jack Flash’

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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