ナイジェル・ゴドリッチ、アトムス・フォー・ピースのアルバム『アモック』のサウンドについて語る

ナイジェル・ゴドリッチ、アトムス・フォー・ピースのアルバム『アモック』のサウンドについて語る

レディオヘッドのトム・ヨーク率いるアトムス・フォー・ピースの新作についてナイジェル・ゴドリッチはマイルス・デイヴィスにたとえて説明している。

バンドとしてのデビュー・アルバム『アモック』を2月20日にリリースするアトムス・フォー・ピースだが、アルバムの制作過程をジャズにたとえながら『ローリング・ストーン』誌にナイジェルは次のように語っている。

「ぼくとしては(マイルス・デイヴィスの1969年の)『イン・ア・サイレント・ウェイ』に近いと思うけどね。人と人との相互反応をまず作り出して、その音源を編集して今度はダイナミズムを生み出すという手法なんだよ。不思議なもんで、可能な限りお互いに反応し合っていくものになったんだよね。それと、編集を駆使することで、アレンジを考えるにしても、大きな音のブロックを扱うという意味で、すごくジャズ的な発想でやってたんだよね」

さらにナイジェルは『アモック』におけるエレクトロニック演奏とオーガニック演奏との境界を曖昧にしていくことについて次のように説明している。

「エレクトロニックに音を作り出しているものと、人間によって音を作り出しているものとの一線を、その音がオーガニックかエレクトロニックかどうかということとは無関係にぼやかしていくものなんだよ。理想を言えば、この新作では機械で作り出したように聴こえる音が実は人間による演奏であったり、人間が弾いているように聴こえる音が実は機械による演奏だったりするところが確かにあるんだよ。でも、本当にやりたいことは、すべてがうまくいく組み合わせを探していくことなんだ。そんなに労力を費やしたわけでもないし、みんなをなぞなぞにかけるつもりでもないんだよ。なんかやってみたら、山ほどいろんな素材が集まって、一番うまくくっつき合うものを選んでいっただけの話なんだ」

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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