トム・ヨーク、スポティファイからの音源引き上げ騒動への批判に答える

トム・ヨーク、スポティファイからの音源引き上げ騒動への批判に答える

7月15日に新しいアーティストのためにならないからとツイッターで明らかにしてから、アトムス・フォー・ピースと自身のソロ作品をスポティファイから引き上げたトム・ヨークだが、その後の批判にも答えてみせている。

トムやナイジェル・ゴドリッチはツイッターで、スポティファイのアーティストへの印税設定が安価すぎて新進のアーティストやプロデューサーらはこれではやっていけないとツイートを繰り返して主張したが、ザ・スミスのプロデューサーで知られるスティーヴン・ストリートはそもそもレディオヘッドが2007年の『イン・レインボウズ』のリリース時にダウンロード価格をリスナーの言い値で勝手に決めさせた時にデジタル音源の低価格の拍車がかかったのだとトムを批判している。

「トム・ヨークがスポティファイは新しいアーティストのためにならないなんて言うのは、ちょいと金持ちのいやらしい臭いがぷんぷんするね。何年か前、レディオヘッドがアルバムをただか、言い値でばらまいた時に僕もおんなじことを言った気がするな。さすがEMIに10年間無尽蔵に投資してもらったスーパースターだけあって、やることが違ってたよね。あの時のことだってあの当時の若いアーティストにはなんの得にもならなかったんだよ。音楽には値段を吹っかけるほどの価値はないときみたちが広めてしまったんだから。さぞかし飼い犬にケツを咬まれたってところだな、トム!」

こうした批判に対してトムが次のようなツイートの数々で返答している。
「僕にとって『イン・レインボウズ』は信頼を託した表明だったんだ。人々は今だって新しい音楽を価値あるものとしているんだ……ぼくたちがスポティファイに示してほしいのはそれだけなんだ。僕たちを標的にするようなことはしないでくれるかな」。

その一方でレディオヘッドの共同マネージャーであるブライアン・メッセージはいずれスポティファイがアーティストに対して公平な報酬を支払うようになるだろうと次のようにBBCに語っている。
「ストリーミング・サービスというのはアーティストやファンが関わっていく新しいやり方なんだよね。トムのマネージャーとして僕はトムが『ねえ、みんな、ぼくたちはこの仕組みをよく知っておいた方がいいんじゃないか』って発言したら、それに最大限の注意を払うし、今行われているのはすごく健全な討論なんだ。トムは真っ当な気持ちから問い質しているんだね。『この仕組みの中にある新しい音楽やアーティストにとっていいこととはなんなのか?』ってね。僕としては今みんなこの問題について意見を戦わせているところなんだと思うよ。でも、このビジネス・モデルがもっと大きくなったら、アーティストもマネージャーも、すべてのクリエイターも全員が公平な報酬としてみなす対価を受け取れるようになると思うよ」

これに対してスポティファイ側はストリーミング・サーヴィスに提供した音源についての正当な報酬をアーティストが確保できるようにするのがスポティファイの長期的な目標だと『NME』に説明している。なお、レディオヘッドがEMIからリリースし、ナイジェルがプロデュースした作品などはどれも今もスポティファイのストリーミング・サービスで音源として提供されている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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