9月3日に新作『Hesitation Marks』をリリースするナイン・インチ・ネイルズは、アルバム・ジャケットが4種あることを明らかにしている。

ジャケットはそれぞれに『ダウンワード・スパイラル』も手がけたアーティストのラッセル・ミルズによるもので、リリース・フォーマットに合わせて使い分けられることになる。

ジャケットはそれぞれにタイトルがつけられていて、デジタル・ダウンロード用は「Turn and Burn」、デラックスCD盤用は「Cargo in the Blood」、通常CD盤用は「Time and Again」、アナログ盤用が「Other Murmurs」となっているとか。

ジャケットは漆喰、油脂、アクリル、ワイアーなどを素材にして作り上げたとのことで、通常CD盤とデジタル版用には「血」や「土」なども使ったとか。ラッセルはバンドのオフィシャル・サイトで次のように作品について説明している。

「『Hesitation Marks』への使用に向けて今回制作したアートワーク（メディアミックスによる作品30点）は、僕とトレント（・レズナー）との間で長い時間をかけて交わした会話や、トラックの中に根を張っているコンセプチュアルなアイディア、このアルバムが模索している聴覚的な領域などへの反応として生まれたものなんだ。僕としてはこのアルバムの支配的なムードに同調し、アルバムの本質にこだまするような作品として制作したつもりだよ。作品のアイディアそのものは、文字通りの形やわかりやすい形では伝えないようにしていて、それだと僕の方が作っていて退屈だし、オーディエンスとなるであろう人たちの知性に対しても非礼を働くことになるからなんだ。僕はいつも主題の本質とその感情的な核心に、遠回りしながら言及するような作品を作るようにしてきているんだよ」