ロビン・シックの"ブラード・ラインズ"と同名曲のクラシック、ストリーミング・ヒットに

ロビン・シックの"ブラード・ラインズ"と同名曲のクラシック、ストリーミング・ヒットに

アメリカ、イギリスなどのシングルで1位となったロビン・シックの大ヒット・シングル“ブラード・ラインズ”と同名の老作曲家の作品が、ファンが間違ってストリーミングしたため、思いがけないヒットになっているという。

この作品を書いたのは、クラシック専門の86歳の作曲家、カナダのジョン・ベックウィズで、ベックウィズが書いた"Blurred Lines"はチェンバロとヴァイオリン二重奏による器楽曲になっているという。今回の事象に気づいたカナダ音楽センター許諾課の責任者アレグラ・ヤングは次のように説明している。
「統計やデータをいろいろ見直していましたところ、この曲が月間で4千回ストリーミングされているのに気付いたんです。素晴らしい曲であるには違いないのですが、なんでこんなに聴かれているんだろうと不思議には思っていたんですよ」

その一方でベックウィズは次のようにメールで自曲について語っている。
「わたしの方の作品には歌詞はありません。10分ほどの作品で、チェンバロとヴァイオリンのための曲で、4分音のスラーなどを多用しています。スウェーデンで書かれたハーディングフィーレ(ヴァイオリンに似たノルウェー古来の楽器)用の作品のレコーディングを聴いた後に書いた作品なので、ゆったりとした哀歌のような雰囲気になっています」

ロビン・シックの"ブラード・ラインズ"は聴いたことないとベックウィズは明かしているが、「人づてに歌詞が『猥雑だ』とは聞いています」と答えている。

なお、ロビンは先頃、"ブラード・ラインズ"についてマーヴィン・ゲイの"ガット・トゥ・ギヴ・イット・アップ"を盗用しているとして、マーヴィン・ゲイの遺族らから訴訟を起こされている。また、ロビンはケンドリック・ラマーと2チェインズをフィーチャーしたニュー・シングル"ギヴ・イット・トゥ・U"のヴィデオも先頃公開している。

"ギヴ・イット・トゥ・U"のヴィデオはこちらから。
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