デイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリック、『イン・ユーテロ』について語る

デイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリック、『イン・ユーテロ』について語る

10月9日に20周年記念盤が再発リリースされるニルヴァーナの『イン・ユーテロ』だが、デイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリックは公共ラジオ放送のNPRの番組に出演して、『イン・ユーテロ』制作当時のことなどを振り返っている。

ミネソタ州キャノンフォールズにあるパキダーム・スタジオで行われたこのアルバムのレコーディングをデイヴは次のように語っている。

「あの時のスタジオや建物の写真を見たことがあればわかると思うんだけど、夏だったら本当にあそこにいたら景色もよくていいんだろうなと思うんだ。でも、あいにく俺たちが行ったのは2月だったからね。ミネアポリスの郊外で、氷点下の北極圏的な寒さでさ。でも、レコーディングを行ったあのスタジオの部屋は音がすごいよくって、居心地もよかったよね。ドラム・キットに座ると、カートが俺の左にいて、クリスが俺の右にいたのをよく思い出せるし、誰もいないというまともな状況で、3人でライヴでレコーディングしてたんだよね」

デイヴとクリスは番組で“All Apologies”の粗っぽいデモ音源、“Heart-Shaped Box”のスティーヴ・アルビニによるオリジナル・ミックス、“Serve the Servants”のオリジナル・ヴァージョン、さらに“Forgotten Tune”という未発表曲も紹介したという。この“Forgotten Tune”についてクリスは次のように説明している。

「見つけたのはいいけど、『この曲ってなんだっけ?』って感じでね。さっぱり思い出せないんだよ。それでどういうタイトルつけようかっていう話になって、俺としてもなんか今更新しくつけたくもないし、だったら単純に“Forgotten Tune”(忘れられた曲)って呼んで、みんなでそれぞれ曲を受け取ってくれればそれでいいんじゃないってことになったんだ。ただ、この曲のメインのリフは1988年とか、その辺のものなんだっていうのは憶えてるんだ。だから、その頃のリフを掘り返してたんだよね。“All Apologies”も90年の曲で、“Dumb”なんかは『ネヴァーマインド』以前の曲だったからね。“Pennyroyal Tea”はデイヴとカートがあのアパートでマルチ・トラック・カセットを使ってある晩わけのわからないノリになって、その流れで“Pennyroyal Tea”は形になった曲なんだよ。だから、再訪してみた新曲群や古いアイディアみたいなもので、“Forgotten Tune”なんかはそういうアイディアをよく体現してるんだよ。『じゃあ、この曲をどうにかして使えるようにできないかな』っていう感じでね」

なお、NPRのオフィシャル・サイトでは“All Apologies”のデモ音源、“Heart-Shaped Box”のスティーヴ・アルビニによるオリジナル・ミックス、“Serve the Servants”のオリジナル・ヴァージョンのストリーミング・リンクが貼られている。

NPRのデイヴとクリスのインタヴュー・ページはこちらから→
http://www.npr.org/blogs/allsongs/2013/09/09/220657501/dave-grohl-and-krist-novoselic-share-memories-unreleased-tracks-from-in-utero?sc=tw&cc=twmp
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