11月に来日公演を控えているケシャだが、先週末に予定していたマレーシア公演が土壇場でマレーシア政府の措置で中止に追い込まれたという。

ケシャは10月26日にマレーシアのクアラルンプール・スタジアムでライヴを予定していたが、興行を請け負っていたライヴスケープは前日の夜にコンサートがマレーシア国民の宗教感情や文化的感情を逆撫でるとして、政府から開催許可を取り消す通達が届いたという。マレーシアの情報通信マルチメディア省はその後、宗教及び文化的な理由によりケシャの興行申請を却下することにしたことを明らかにしているが、取り消しの具体的な理由については明らかにされていない。

なお、作品もパフォーマンスも過激なことで知られるケシャだが、今回のマレーシア公演に関しては歌詞と衣裳をトーンダウンさせマレーシア政府が掲げるパフォーマンス・ガイドラインに沿って内容をソフトにすることに同意していたとライヴスケープは声明文で明らかにしている。

今回の措置でライヴスケープは35万ドル（約3400万円）相当の損失を被ることになると明らかにしていて、こうした事態を再発させないよう政府に対して「建設的な意思の疎通を期待したい」とコメントを発表している。

マレーシアでは先月もラム・オブ・ゴッドが宗教に対して冒瀆的だとして政府によって公演許可を取り消されている。