ポール・マッカートニー、プーチン大統領に活動家の釈放を求める公開書簡を発表

ポール・マッカートニー、プーチン大統領に活動家の釈放を求める公開書簡を発表 - (c)2013 Mary McCartney(c)2013 Mary McCartney

絶賛来日中のポール・マッカートニーは、ロシアのウラディミール・プーチン大統領に対してロシア政府に身柄を拘留されているグリーンピースの活動家28人を釈放するように求める公開書簡を発表している。

グリーンピースは今年の9月に30名ほどの活動家を載せた船舶アークティック・サンライズ号でロシアの北海油田に向かい、事故が起きたら重大な環境汚染を起こすという理由から油田に乗り込み、施設の操業停止を試みたが、船と共にロシア政府に拿捕された。活動家らは当初海賊行為を問われていたが、現在破壊行為の容疑を問われているという。ポールは自身のサイトで次のようにプーチン大統領に問いかけている。

「ウラディミール、あなたがこの一件に力を貸してくれたなら、いくつもの国のたくさんの人たちがあなたに対して大変感謝するはずです。もちろん、ロシアの裁判所とロシアの大統領府とでは独立した機関であることは僕も承知しています。でも、あなたの影響力をもってして、抑留者たちをなんとかして家族のもとに帰すことはできないでしょうか?」

なお、活動家らは港湾都市のムルマンスクで身柄を拘留された後、現在サンクトペテルブルグの拘置所に移送され、今後裁判にかけられる予定だという。

ポールはプーチン大統領に対しては昨年逮捕されたプッシー・ライオットのメンバーについても釈放を求める書簡を過去に公開している。

また、プッシー・ライオットのナデズダ(ナージャ)・トロコニコヴァは先月から別の刑務所への移送となって行方がわからなくなっていたが、先頃、シベリアの刑務所施設に移されていたことが明らかになっている。移送前にナージャはモルドヴィアの刑務所で非人間的な労働を強いられていることへの抗議行動を行っていて、ハンガー・ストライキも決行していた。

プッシー・ライオットの3人のメンバー、マリア(マーシャ)・アレキナ、ナージャとエカテリーナ(カーチャ)・サムチェヴィッチは現プーチン大統領政権への反対デモを昨年2月にパンク・ロック・ライヴとして断行し、モスクワのキリスト救世教会で即興ライヴを行った後に逮捕された。3人は昨年8月に宗教的憎悪による騒乱罪に問われ、2年の禁固刑という実刑判決を受けたが、判決に対して控訴を起こし、カーチャだけ無罪放免となっている。その後ナージャはモルドヴィア地方へ、マーシャはペルミ地方の刑務所へそれぞれ移送されていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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