ボブ・ディラン、クロアチア人発言を問われてフランスで刑事裁判に

ボブ・ディラン、クロアチア人発言を問われてフランスで刑事裁判に

ボブ・ディランは先頃フランスで行った発言がもとで敵意を煽動しているとして罪を問われる可能性が出てきたという。

ボブ・ディランは『ローリング・ストーン』誌フランス版に掲載されたインタヴューでの発言をめぐって、フランスのクロアチア人団体からクロアチア人への敵意を煽動する犯罪行為だと訴えを起こされているが、法廷がこの訴えを受理したため、有罪とみなされた場合、最高で1年の実刑と罰金4万5千ユーロ(約630万円)の支払いを言い渡される可能性があるという。

ボブ・ディランは問題の記事の中で現在のアメリカと19世紀の南北戦争時のアメリカを比較して次のように語っている。

「うーん、どう説明したらいいのかわからないんだけどな。たとえば……アメリカは奴隷制のせいで自分で自分を破壊したようなことなんだよ。アメリカ合衆国(北軍側)としては奴隷制廃止を諦めるわけにはいかなかったんだね。どんなことがあっても撤廃させなければならなかったんだ。力づくで奴隷制そのものを根こそぎなくす必要があったんだよ。それで大勢の人が殺されたわけだ。50万人くらいになったのかな? 奴隷制をやめるのに大量の破壊が伴ったんだよ。実際問題として起きたことはそういうことだったんだよ。

とにかく、この国は人種という問題になるとイカレてるんだよ。誰しもの気持ちが動揺する問題なんだよ。人種が違うからといって、相手の喉を掻っ切り合いかねない。狂気もここに極まれりっていう問題で、これはどんな体制の国だったとしても足かせとなるよ。あるいはどんな地域社会にとっても足かせとなるさ。どんなもんだってそうだよ。黒人にはね、白人の中には奴隷制を諦めたくなかった白人が存在していたことがよくわかってるんだ。そういう白人の言う通りになったら、自分たちは今でもまだ首を繋がれたままだったかもしれなかったわけだし、そういうことについては知らないふりなんかできないものなんだよ。

相手の中に奴隷主の血やクー・クラックス・クランの血が流れてたら、黒人にはそれがわかるんだよ。そういうことがいまだに続いてるんだ。それはユダヤ人がナチスの血を嗅ぎ分け、セルビア人がクロアチア人の血を嗅ぎ分けられるのと同じことなんだよ」

このクロアチア人についての言及が今回問題になっていて、訴えを起こしていたフランス・クロアチア人協議会のヴラティコ・マリ事務局長は「これは疑いなくクロアチア人への憎悪を煽情する発言となっています。パリの法廷で訴えが受理されましたので今は公判の日取りを待っている状態です。法廷にはボブ・ディランが出廷するのか、あるいは弁護人が代理で出廷するのかははっきりしていません」と『スロボダナ・ダルマチア』紙に語っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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