マライア・キャリー、アンゴラで行ったライヴが人権擁護団体に非難される

マライア・キャリー、アンゴラで行ったライヴが人権擁護団体に非難される

マライア・キャリーはアンゴラでライヴをやったことから人権擁護団体の批判を浴びている。

マライアは12月15日にアンゴラの携帯電話会社ユニテルがスポンサーとなり、アンゴラ赤十字へのチャリティとなるライヴに出演したが、ユニテルはアンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドス・サントス大統領の娘が経営する会社で、サントス大統領がこれまで自分への批判を唱えてきた数多くの政治家、ジャーナリスト、活動家を死に追いやってきたこととが問題となっている。

アメリカの人権擁護団体、人権基金の代表のソー・ハルヴォルセンは次のような声明を発表している。

「マライア・キャリーは独裁者の金銭を手に入れるのに飽き足らないようで、今回の出演料は100万ドル(約1億5百万円)とも言われています。たった5年前、マライア・キャリーはリビアの独裁者だったムアンマル・カダフィ大佐の家族のためにライヴを行ったことで知られています。カダフィ大佐の家族のライヴの際にはあくまでもプライヴェート・ライヴでしたが、今回マライア・キャリーはアフリカでも最大の人権蹂躙をやってのけ、アフリカでも最大の疑獄にまみれた暴君ともいわれる人物を公で支持し称えるライヴに出演するまでに至りました。無法な警察国家が国際的なアーティストを金で買った、悲しい見世物ともいえるもので、ライヴは父と娘の腐敗政権をもてなして国家としての体裁を繕うために行われたもので、この家族は数十億ドル単位の不正蓄財を働いてきた一方でアンゴラの一般大衆は1日にわずか2ドル(約210円)程度で凌ぐことを強いられてきているのです」

これまでもジェニファー・ロペス、カニエ・ウェスト、ビヨンセらも同じようにいわゆる悪徳政治家のプライヴェート・ライヴを行ってきたことで知られている。

なお、マライアの定番クリスマス曲"恋人たちのクリスマス"はイギリスでリリース19年目にしてミリオンセラーとなったことが明らかになっている。オフィシャル・チャーツ・カンパニーでは今年に入ってからイギリスで6万8千枚のセールスを記録したという。また、"恋人たちのクリスマス"リリースからこれまで印税として5千万ドル(約52億5千万円)もたらしてきたと推定されている。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
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