カイザー・チーフスのリッキー、オーディション番組の審査員になった心境を語る
2014.01.11 17:00
新作『エデュケーション、エデュケーション、エデュケーション&ウォー』を3月31日にリリースするカイザー・チーフスだが、今月11日にから放送開始となるBBCの人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』の新シーズンの審査員を務めているリッキー・ウィルソンは自分よりも上手な歌い手を落選させていることのジレンマを語っている。
リッキーはイギリスのヴェテラン・ヴォーカリスト、トム・ジョーンズ卿やカイリー・ミノーグ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムらと審査員を務めているが、リッキーは番組の収録で『ザ・ガーディアン』紙に「ぼくは自分よりよっぽど上手く歌える人を家に帰したりしてるんだよ」とその居心地の悪さを認めている。さらに次のように説明している。
「出演してるキッズはみんな世慣れてるんだよね。『うわーん、帰されちゃったよ、どうしよう』なんて悲観したりはしないんだ。テレビに出られるから、という理由であの番組を利用してるんだよ。今のキッズと較べると、ぼくたちがその昔、音楽業界でなんとか成功しようと努力して受けてきたムゲな拒絶とかの方がよっぽど打ちひしがれるようなものだったよ。ぼくたちの失敗例にはたとえば、リーズにまで誰かにぼくたちの音楽を聴きに来てもらって、一緒にパブで酔い潰れて、しっかりマルメゾン・ホテルに泊めてやって、帰してやっても、その後なんの音沙汰もなかったりとか、そういうことがあったからね。少なくともテレビに出た方がまだライヴに来てくれる人が多少は増えるかもって見込めるよ」
また、リッキーはトム・ジョーンズに対しては「歩く男性器かと思った」と本人に打ち明けたことで却って親しくなれたことを明らかにしていて、さらに自身のテレビでのキャリアのとっかかりなのかという質問には「これはマジでね、すべてバンドのためにやってることなんだ。ぼくの人生で最も重要なものがバンドだからね」と答えている。なお、リッキーは番組への出演が決まった時点では次のように心境を語っていた。
「当時はこうした番組についてぼくも上から目線で疑わしく思ってたんだけどね。でも、事実としてはね、土曜日の夜にぼくはホクストンで飲んだくれているわけじゃないんだよ。『X・ファクター』を観ているんだよ。イギリスの99パーセントの人たちが楽しんでいるものをぼくも楽しめるようじゃないと、ぼく自身、いいソングライターにはなれないからね」