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今年で8回目となるロック・イン・ジャパン、初回から全回出場。昨年末まで4回開催を数えた冬のカウントダウン・ジャパンも全回出場。という、広島東洋カープで言うと衣笠祥雄クラスの偉人=奥田民生、今年は初日に見参です。そんな御大、ニヤッと笑って小さく手を振りながらステージに登場。袖に「やってもいいの?」って確認(する声をマイクが拾ってた)してから、先月頭に配信限定でリリースした最新曲にして8ビートのドライヴ・チューン“イナビカリ”でスタート、したと思ったら2曲目で民生の代表曲にして最大のヒット曲“イージュー☆ライダー”。ええっもう!? 巻き起こる大合唱。相も変わらずの脱力MC(ベテラン風だけどほんとの大物って感じじゃなくて、楽屋でとても中途半端なわが身を嘆く内容でした)をはさんで、“スカイウォーカー”、が終わるや、またも脱力MC。ここ長いけど、あんまり脱力だったので全部紹介。「去年、今年、結構曲を作ってまして。ちっとも出ないんですけど、すっごい作ってるんです。作ってるってことは言っとかないと、遊んでるみたいに思われるんで。すっごいい曲なんです、今日の人たちに1曲ずつあげたいぐらい。今日はやりませんよ?」「僕的には、今42歳、今がピーク! 逆に言うと来年はダメってことです。みなさん、それを理解して、この残り少ない時間をかみしめるように楽しんでいただきたいと思います」……これでワーッ!と歓声が上がるとこが、このフェスの参加者のみなさんのいいとこだと思います。中盤、民生の中では数少ない直球ラヴ・ソング“The STANDARD”でしみじみとフィールドを聴き入らせたあとは、“快楽ギター”でぶっとばし、“さすらい”でシンガロングを巻き起こして、全編終了。胸に「King of Rock」と書かれたTシャツ姿だったけど、ギャグじゃなくほんとにそう見えました。ありがとうございました、今年も。(兵庫慎司)