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    デヴィッド・フィンチャー『ゴーン・ガール』を観た

    デヴィッド・フィンチャー『ゴーン・ガール』を観た

    究極のフィンチャー映画とも言える傑作だった。

    私たちは、他人を疑わずに今の世の中を生きていくことはできない。
    そんな世の中や、疑い深い自分自身が嫌だという人もいるだろう。
    そんなことはもう受け入れて自分の役割を演じていくのが人生だと割り切れている人もいると思うが、疑いに満ちたこの世界が大好きだと胸を張って言う人はあまりいないだろう。

    しかしデヴィッド・フィンチャーは、猜疑心に満ちた人間の世界を憎むというよりも、愛するように映画を作る監督である。
    そして、この『ゴーン・ガール』の完全に突き抜けきったアイロニーは、もはややけくそのような感じで人間への愛情を湧きあがらせる。
    観たあとオチるのではなく、確実にアガるのだ。

    12月12日公開。
    11月19日発売のCUTには、フィンチャー最新ロングインタビューを含む特集を掲載します。(古河)
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