一昨日、第5話まで放送された日曜劇場『天皇の料理番』ですが、クールの変わり目までの期間から考えて、恐らくここが物語の折り返し地点。
篤蔵(佐藤健)本人からすると、きっとここが人生のどん底でしょう。
慕っている料理長の宇佐美(小林薫)の怒りを買って勤めていた華族会館をクビになり、妻の俊子(黒木華)からは離縁を言い渡され、父(杉本哲太)からは勘当される。
でも、このときがなければ篤蔵の夢は叶わない。
しかも、実はたくさんの人が篤蔵という男が見ている夢の先を見てみたいと思っていて、俊子や宇佐美や周太郎兄やん(鈴木亮平)はもちろん、彼にかかわるあらゆる人々がその夢を支えている。
そのことに篤蔵本人が気づくのはもちろんもっと先の話で、観ている僕たちも、これからどうやって篤蔵が「食堂の小僧」から「天皇の料理番」になっていくのかを通じて、綺麗ごとでは片付けられない、でもだからこそ素晴らしい「夢を見ること」の本当の姿に出会っていけるんでしょうね。
それにしてもドラマに登場する料理、美味しそうですよね。
オフィシャル・ホームページで紹介されている、ドラマに登場するレシピ(http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/recipe/)や、上野精養軒や三菱一号館美術館Cafe1894で食べられるコラボメニュー(http://ishop.tbs.co.jp/special/tbs/tenno_no_ryoriban/?xadid=90333)も話題です。(古河)
『天皇の料理番』、これまでとこれから
2015.05.26 18:36