SEKAI NO OWARI「Twilight City」が心に残したもの

SEKAI NO OWARI「Twilight City」が心に残したもの
それは突き詰めると、世界を救うのは想像力だということ。
逆に世界を滅ぼすのは、想像力の無さだということ。

それはSaoriが中盤のMCで語り、ステージで披露された“プレゼント”(NHK全国学校音楽コンクールの課題曲として彼らが提供した曲)で歌われていることとも重なるけれど、今回の「Twilight City」が僕たちに見せてくれたことすべてが、そんなメッセージになっていたと思う。
なぜなら、このライブはこれまでSEKAI NO OWARIが毎日、もっと素晴らしいことを「想像し続けてきたこと」のすべてを音と光に彩られた街にして立体的に見せてくれたものだったからである。

SEKAI NO OWARIという音楽集団の「想像力」はピカイチである。
だから彼らの音楽は楽しさをくれる。
彼らの音楽は僕らの心が求めていることに届く。
僕らの心のポッカリ穴の空いているところにも届く。
僕らが自分で自分を苦しめているところにも届く。
彼らの音楽に触れると自分を見つめることで他人を見つめることができるということがわかってくる。
ときどき見てもいないものや、よく知りもしない人をバカにして安心したくなる自分がバカバカしくなる。
ひとりひとりの心がそのように変わっていくことが世界を救っていく。
エンターテインメントによって世界を救う、その途方もない挑戦の鍵となるのが彼らの想像力なのである。

その想像力と、それを毎日膨らませ続ける信念、そしてそれを現実にするスタッフさんも含めたチームの力が合わさって、本当にありえないような光景を見せてくれた夜だった。(古河)
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