『無限の住人』×MIYAVIの予告編を見て思う、「生身」の凄みということ

『無限の住人』×MIYAVIの予告編を見て思う、「生身」の凄みということ
今日解禁になりましたね、三池崇史監督の『無限の住人』予告編。






去年の8月に発売されたアルバム『FIRE BIRD』についてMIYAVIにインタビューした時、彼が熱く語ったのは、「世界と勝負する」という目的のためにいかにエゴを捨てるか、ということだった。


サムライギタリストとして武器にしていたアコギと超絶スラップ奏法をいつしか封印し、積極的に変化を取り入れ、だからこそ提示される研ぎ澄まされたMIYAVIらしさ。今回の主題歌にも、僕はそういうものを強く感じる。そして、それは強い眼差しと漢字のタトゥーに彩られた彼自身の肉体と直接対峙した時に受ける、あの凄まじいインパクトに近づいていくんじゃないかと思う。


そして実写映画『無限の住人』は、予告編を見る限り、やっぱりそういう役者たちの生身の肉体の凄みで、観客とガチンコ勝負するような映画なのだと思う。


いつも血まみれで臓腑の匂いすら漂ってきそうなのに、痛快なほどの美学を突き詰め続けた原作者・沙村広明が約20年も描き続けた傑作マンガ。それを実写にするというか、それぞれのキャラクターを体現するに当たって、役者ができることはテクニックではなくて、自分の肉体そのものとして立つという覚悟を決めることに他ならない。それってしんどいことだよなあ、と思います。でも、だからこそ完成版を観るのが楽しみ。(松村)
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