のん脚本・監督・主演の映画『Ribbon』スペシャル応援映像解禁! CUTで独占現場レポ!


本日10時に解禁になった、『映画『Ribbon』応援スペシャル映像「映画と生きる 映画にいきる」』。女優・のんが、脚本・監督、さらには主演も担った映画、『Ribbon』を応援するために作られた特別映像です。
“風”“炎”“雨”を象徴した3篇からなるこのスペシャル映像が描くのは、スクリーンには映らない映画撮影の、過酷ながらも情熱的な現場の裏側。そして、いかなる状態になろうとも被写体を見つめ続ける”監督・のん“の姿。そしてそして、同じく本日発売のCUT4月号では、“炎篇”の撮影現場の独占レポートを掲載しています!!

まずは↑の映像をご覧いただけたらと思いますが、このスペシャル映像に参加しているのはのんだけではありません。この映像の監督を務めるのは樋口真嗣。そしてなんと、助監督やカメラマン、撮影助手や記録係などいわゆる「裏方」役に、緒方明、尾上克郎、犬童一心、片渕須直、白石和彌、市井昌秀、沖田修一、枝優花といった名だたる映画監督陣が!

誌面では載せきれなかった監督たちのコメントを、ここでご紹介します。

<樋口真嗣監督コメント>
監督になりたい。
そんな濁りなく希望に満ちた質問に対して、
いつも出かかって止めてしまう答えがあります。
監督はなるもんじゃないよ。
呼ばれるもんだよ。

どうしよう、これでいいのかな、
そんな感情を現場で出さないように必死で取り繕い、
ごまかしていると、周りのスタッフがいつも支えてくれています。

これイケまっせ!
いいんじゃない?
ステキだと思うよ。

みんなのことばや、みんなのしごとに後押しされて
自分は監督になった。
監督でいられる。
いつもそう思っています。

いま、感染症の所為で、いろんな映画が上映の機会を失い、
観客のもとに届けられずにいます。
感染症の所為で、いろんな映画が作られることすら許されず、
形にならないまんまで宙に漂っています。

そんな中、感染症がなければ作られなかった映画がつくられ、
監督の仲間が 1 人増えました。

大変だし、苦しいし、思ったよりいい事はないかもしれない。
でも、それでもやめられない、つくりたい。
なぜなら楽しいから。ここにしか生きられない場所があるから。

うまく言語化できないこの感情を、
同じ業に絡め取られた仲間と一緒に作ってみたら、
自分の現場では絶対許されないような豪華な撮影現場になりました。
特に初めてご一緒する特機チームの見事な手際に興奮が止まりません。
自分で仕掛けた罠に自分がかかってしまうようなものです。
やはり、何があっても映画で生きたいし、
映画に、行きたいのです。

<映画監督役 のん コメント>
映画に生きる緊張感と高揚。これほどまでに、濃密な撮影が他にあるのでしょうか。楽しかったー。
私は、どの現場でもいつも緊張するのですが、今回の撮影は現場に行くまで生きた心地がしなかったです。私が監督役で、錚々たる監督の方々がスタッフ役って、どんなぶっ飛んだ撮影?と未だに思います。撮影が始まると楽しくてしょうがなくてずっと浮き足立っていました。樋口監督に感謝です。

コロナ禍で擦り切れた思いを、少しでもすくい上げるような作品を撮りたくて「Ribbon」という映画を作りました。役ではなく、現実で。
早く皆様に見てもらいたいです。お楽しみに。

<スタッフ役 緒方明監督 コメント>
撮影での雨降らしは何度も経験あるがここまでびしょ濡れになったのは初めてだった。パン棒を握る手が冷たくかじかんで感覚がなくなる。「もう一回!」容赦ない樋口監督の声。なかなかしんどい撮影でした。だけど決してイヤじゃない。ツラいからこそ面白い。ラクしてたんじゃ面白いことには出会えない。「映画に生きる」とはこういうことなのかも、と思いました。

<スタッフ役 尾上克郎監督 コメント>
もらった役は「のん組・操演部」。なんだ昔に戻っただけじゃねぇか!カメラマン役狙ってたのにさぁ。そんな俺の心中 を他所に監督たちは早々と役に入り込んでいる。負けてらんないですよ。操演部魂、蘇りましたよ!走りました。紙吹雪 まきました。そして脚が攣りました...。「映画に生きる」のはホントに辛い(笑)。でもこんなにステキなご褒美もあるん ですね。樋口君ありがとう!のんちゃん、皆さんお疲れさまでした。

<スタッフ役 犬童一心監督 コメント>
カメラマン役、初めて、クレーンに乗り、35mmフィルムを自分で回しました。気分は宮川一夫。
楽しかったあ。樋口さん、のんさん、ありがとう。

<スタッフ役 片渕須直監督 コメント>
普段はアニメーションの仕事をしていて、実写のスタジオはものすごく久しぶりだったのですが、それがのん監督のスタッフ役での出演となってしまうとは。
いいですね、のんちゃんはこれからもいろんな方向で活躍してゆくでしょうし、そのとき必要ならばお手伝いにはいつでも飛んで参りますので。

<スタッフ役 白石和彌監督 コメント>
なんと多幸感あふれる時間だったのだろう。あちこちに落としたり忘れてしまったモノを見つけることができました。
おかげさまで全身の細胞が生まれ変わる最高のデトックスで体が超軽い。
これでもうしばらく映画の中で生きていけそうです!

<スタッフ役 市井昌秀監督 コメント>
コロナの影響で自作品の撮影が延期になったことで、久しぶりの現場がまさかのスタッフ役での出演! こんな熱い現場をいつか自分も作りたいと強く思い、改めて映画って、現場って最高だ!と胸躍りました。映画はフレームの外も映画なんだ!

<スタッフ役 沖田修一監督 コメント>
久しぶりの撮影の雰囲気に、心が躍りました。出るのはとても楽しいです。しかも目の前にのんさんが。
のんさんの監督姿は、可愛らしくもあり、格好よくもあり。他、たくさんの先輩たちに紛れて、遊ばせてもらいました。
貴重な時間をありがとうございました。楽しかったです。映画楽しみにしています。

<スタッフ役 枝優花監督 コメント>
今までの現場史上おそらく最多数映画監督が共存という異常な空間の中で、全員がモニターを確認し、各々演出し合うなんとも不思議な現場。とても楽しませていただきました。和気藹々と皆で 1 つのものを作る感覚が詰まってるのではないかと思います。これをみた人たちの中から、映画を撮りたくなる人がどんどん増えて欲しいです。

映画『Ribbon』が描くのは、コロナ禍の2020年、卒業制作展が中止になった美大生たちの物語。誰もが苦しんだ2020年をありありと映し出しながら、心に光が差すような青春ストーリーです。
『Ribbon』の公開を待ちつつ、映画への情熱を滾らせ、映画のために生きる、映画人たちの想いを感じてください。(山下茜)


CUT4月号は以下より購入可能です。

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