発売中のCUT3月号に、幾田りらさん、あのさんの対談記事を掲載しています!
おふたりが登場してくれたのは、2024年公開予定の映画ラインナップから、編集部が注目作品を厳選して紹介するCUTの毎年恒例企画「誰も観てない映画特集」。幾田さん&あのさんには、W主演で声優を務める浅野いにお原作のアニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』について語って頂きました。
3/22に前章、4/12に後章が公開、幾田さんが小山門出、あのさんがおんたんこと中川凰蘭を演じる映画『デデデデ』。音楽アーティスト同士だからこその通じ合いが感じられるインタビューの一部を、以下に抜粋してご紹介します。
わざと空気読まない発言をするところとか。おんたんにとっては門出が絶対的に大切な存在だから、他の人にはどう思われてもいい、嫌われてもいいっていうところとか。結構僕も、大切な存在以外にはどう思われてもいいっていうタイプだし、空気読めてないこともあえて言っちゃったりするタイプなので、そこはすごくシンパシーを感じていました(あの)
門出は、ちゃんといい子でいようとしている部分が強くて、しゃべる相手によって「今自分は何を言えばいいか」をすごく考えて発言しているところがあると思うんですよね。私も、無意識に相手に合わせてバランスをとってしまうところがあって、そういう部分は似ているのかもしれないなと思います(幾田)
声優として声で演技をすることと、音楽で表現することには、こんな共通点を感じたそう。
言葉の強弱とか間とかリズム感みたいなものが、結構似ているのかなって。音楽をやっていたからこそ、今回の挑戦で自分の納得いくものができたかなっていうのもあったから、すごくいい相乗効果だったと思います。声を使って表現することは、すごくやりがいがありました。僕はバラエティとかメディアに出れば出るほど、この声が邪魔だなっていう感覚が強くなっていたんですよ。世間からも「その声じゃなければいいのに」とか結構言われてきたので、ずっと自分の声がかわいそうだっていう感覚があったんです。そのタイミングでこの作品に参加させていただいて、すごくかけがえのない経験をさせてもらえたなって。おんたんを演じることでで報われたというか、声を生かしてあげられたなと思えたし、すごく救われたから(あの)
声の演技をさせていただくうえで、セリフも実は音階とリズムでできていて、ちょっともたついたり、逆に早口になったり、その抑揚次第で音楽みたいに聴きやすくなったりするんだなとか、いろんなことをすごくプラスに吸収できた作品でした。前回(『竜とそばかすの姫』)は初挑戦の緊張感のほうが強かったので、今回、2回目にしてそれをより実感できたというのはあります。(中略)(あのちゃんとの掛け合いは)いきなり生演奏でセッションしてる感覚というか。相手が出してきたものに対して、じゃあこういう感じかなってやりあって、お互いに波長を合わせていくような。うまくできたのかなって思います
インタビューでは他にも、細かい役作りについてや、それぞれが手がけた主題歌の話もたっぷり語っていただきました。アーティストだからこそ通じ合う部分も言葉の端々から感じられる、そんなインタビューです。思いっきりポップでキュートな撮り下ろしショットも、テキスト全文と合わせてお見逃しなく!(山下茜)
CUT3月号は現在以下よりご購入可能です。