アンドリュー・ガーフィールドのロボット・ラブ

アンドリュー・ガーフィールドのロボット・ラブ

本誌でも、このブログでも、何回か紹介しているスパイク・ジョーンズによる短編映画“I'M HERE”。
若きロボットたちのビタースウィートな恋愛が描かれているこの作品で、主役のロボットのシェルダンを演じているのは『ソーシャル・ネットワーク』における活躍も輝いていた、今をときめくアンドリュー・ガーフィールド。
今月末に公開を控える、カズオ・イシグロの名作(これについてはまた今度)を映画化した『わたしを離さないで』にもアンドリューは出演しているのだが、面白いのは、両作品とも“本来なら愛を知らないはずの存在”が、ふと恋に落ちてしまい、恋愛の喜びと同時に恋愛の苦しみを身をもって知るという設定が共通していること。
これについて先日、スパイクにスカイプを通して聞いてみたんだけど、どうやらアンドリュー・ガーフィールドをスパイクに推奨したのは、『わたしを離さないで』の監督であり、スパイクと同じくPVの世界で名を広めたマーク・ロマネクだったということ。これは驚いたけど、同時にすごく納得した。
それ以外にもわりと共通点のある両作品。たとえばスパイクが敬愛する是枝裕和監督の傑作『空気人形』もまたそうだが、この時代のクリエーターたちが似たようなテーマに取り組んでいることは非常に興味深い。

3月19日発売号にスパイクのインタビューを掲載するので是非。(内田亮)
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