坂本真綾@中野サンプラザ

坂本真綾@中野サンプラザ

水曜日、坂本真綾ライブツアー「You can't catch me」中野サンプラザ公演に行ってきた。

いまライブをやることについて、ほんとうにたくさんのことを考えたんだと思う。
それは事前のメッセージとして彼女のホームページでも発表されているし、会場でも、その思いを掲載したペーパーが配られたことからもよくわかる。
ただ、驚いたのは、ステージからあらためて「ライブをやるわけ」を説くようなMCがいっさいなかったこと。

じゃあどうしたのか。
彼女は、いま歌うことのできる曲をひたすら真摯に歌う、という選択をした。
ここ数年、徐々にスケールを広げてきた彼女のライブだけど、今回のステージセットは本当に必要最小限。
ライティングも最小限だった。
セットリストも、いつも以上にパーソナルな手触りの楽曲が多かったように思う。
つまりは、まさに「いまできること」しかやらないライブ。
最新アルバムを引っさげてのツアーなので、本来なら新曲がメインになるセットリストだったはずだが、それも大幅に変更したと彼女は言っていた。
ありとあらゆる意味で、いまここでできるのはこのかたちしかない、それをやるんだ、というまっすぐな思いが伝わる、本当に素晴らしいライブだった。
4月にも追加公演が発表されているし、できるかぎりたくさんの人に観てほしい、素直にそう思いました。

写真は、先月発売された彼女のエッセイ集。
本当に生き方が一貫している人なんだなぁ……ということがよくわかるこれまた素晴らしく坂本真綾な一冊。(小柳)
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