ゾンビものはテレビが合う

ゾンビものはテレビが合う

取材などがなく、久しぶりのんびり過ごせた週末。
ハードディスクレコーダーにたまっていたテレビ番組や映画を一気に観ようとしたんだけど、やっぱり子供とかいるとなかなかそうはいかない。
ただこれだけは絶対に、と思い、なんとか観たのが『ウォーキング・デッド』。現在CSのFOXでシーズン2が放映中のアメドラだ。
フランク・ダラボンの企画によりスタートしたこの番組、アメリカでは視聴率的にも評価的にも大成功を収めているんだが、その内容はといえば、端的にゾンビもの。
突然発生した“ゾンビ病”のため、壊滅的となった現代世界の中、なんとか生き抜く生存者たちの葛藤が描かれているという、極めてオーソドックスなゾンビ物語なのだが、この作品のポイントはそれがアメドラであること。
周知のとおり、アメドラというものはネバーエンディングなサイクルで製作される。視聴率がよければ、何年も続くのは当然のことである。
『ウォーキング・デッド』の勝因は、そのフォーマットを乗っ取ることによって、ゾンビに支配された世の中を延々と見せられることである。
ゾンビに支配された世の中に渦巻く絶望は、とても2時間の映画では描ききれるものではないのだ。
いつ自分が“ウォーキング・デッド(歩く屍)”になってもおかしくない恐怖と向き合いながら毎日を過ごす登場人物たちのパラノイアを描くには、まさにテレビドラマという終わりなきフォーマットがもっとも相応しいのである。

昨日シーズン2の第3話が放映されたんだけど、ますます希望をなくしていく登場人物たちのドラマが、これまたえげつない方向に展開していて本当に面白かった。
これ久しぶりに目が離せないドラマである。
来年の2月には日本版のDVDも発売されるとのこと。
ゾンビ好きは絶対にチェックするべき。(内田亮)
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