ベルトルッチはなぜ今こんなに初々しいのか?『孤独な天使たち』昨日公開!

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残酷なほど青々しい! ベルトルッチ監督50周年記念作品となる10年ぶりの新作『孤独な天使たち』が昨日公開された。

まるで蟻の巣の観察キットを眺めているように、どこにも行けない倦んだ日々の中で描かれる「生」のみずみずしさ、鮮やかさに胸がつまる。久々に母国イタリア語が使われ、イタリアの日常を舞台にした今作、映画初出演の主人公ふたりを配しているのもとても新鮮だ。

異母姉弟が秘密の地下室で繰り広げるかりそめの生活、それは、たとえば『ラストエンペラー』で、幼少期・溥儀の目の前で紫禁城の扉がバン!と閉ざされたような世界の断絶感を感じると同時に、それとはまったくちがう内側から何かを突き破るようなバイタリティを感じる。まるで奪われつつある生を取り戻すとでもいうような。

テーマ・ソング、デヴィッド・ボウイのイタリア語版“スペイス・オディティ”が流れるシーンがひたすら美しくて泣ける。
イタリア語の“スペイス・オディティ”は独特のエキゾチックさが大好きで何度も聞いていたのだけど、こんな歌詞だとは思わなかった。あと、のっけからキュアーの“ボーイズ・ドント・クライ”が鳴り響いたのにもわくわくする。
ベルトルッチが車椅子から「若さ」を凝視し続けるような、静かな迫力に震える。(井上)
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