ぜひ一人でも多くの人に薦めたいので、今さらだけどこの映画について書いてみます。
全米で「『ラ・ラ・ランド』超え」の大ヒット、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks」にて初日満足度第1位に見事ランクイン、つい2日前には累計興収3億円突破というニュースも飛び込んできたのであらすじは知っている人が多いかもしれない。
アフリカ系アメリカ人女性3人が、アメリカと旧ソ連による熾烈な宇宙開発競争下におかれていた1960年代初頭、NASAの「頭脳」として貢献した実話が元になった作品だ。
もうすでにいろんなところで大絶賛されているので、個人的に印象に残ったところをいくつか。ネタバレをちょっとでも避けたいかたは観た後でどうぞ(そういえば今日はレディースデイ)。
実話がもとになっているからこそ、ストレートなストーリー展開が効いていて、それをタラジ(・P・ヘンソン)のパワフルな演技で観られるだけでも個人的には最高だった。
コンピューターに人間が仕事を奪われるかも…という危機感をすでに60年代に抱いていたという聡明さと、そこに立ち向かう際の振る舞い方も最高だった。
ファレルのアルバム『ガール』に象徴される、リスペクトや愛といったテーマが根底に流れていたのもよかった。
どんなにテクノロジーが進んでも、世界のルールがいい方やよくない方へと書き換えられていっても、結局、最終的に判断を下すのは人間である――という、何かが少しでも狂い始めると人々が忘れてしまいがちな、本当は当たり前のことを思い出させ、じゃあ、私達に何ができるだろうか?ということを投げかけてくる。