ブルハマガジン続き

ブルハマガジン続き

前回の続き。
ジャパン3月号「ザ・ブルーハーツ・マガジン」掲載の、
再録・解散インタビューに関する補足説明、もうひとつです。

マーシーのインタヴューの中で、
ヒロトと一緒にローリング・ストーンズを観に行った、という発言がある。
それに対して、山崎洋一郎は

●醜態をさらしていたというのは有名な話ですけど(笑)。

と返している。
これ、何のことかというと、このストーンズ、二度目か三度目の来日で、
東京ドームだったんだけど、こういう大会場のライブの時って、
途中で、盛り上がっている客席の様子が、次々と画面に
映されたりするじゃないですか。
あれで、力いっぱいヒロト&マーシーが映ったのです。

客席のふたりが「わあー!」みたいな、すんげえ楽しそうな顔で盛り上がっているさまが、
ステージ脇のでっかい画面に、突然ばーんと映ったのだった。
たまたま僕もそこにいた。で、「うわ! ヒロトとマーシー!」
と、びっくりした。
で、当然ながらお客さんの多くが気づいて、
一瞬ドーム全体が「おおっ!!」とわいた。

この時、とても印象的だったのは、というか「いいなあ」と思ったのは、
その時のヒロトとマーシーが、画面に映されたことを、
まったく意に介していなかったことだ。
当然、撮っている側は、ふたりに気づいて画面に大映しにしたんだろう。
でも、ふたりとも、有名人なのに、映されて恥ずかしがるわけでもなく、
逆に、カメラを意識してポーズしてみたりするわけでもなく、
ただただ、そのままだった。
ただただ、「うわあーストーンズ最高!」って表情で、ステージに釘付けになっていた。
下手すると、映されたことに気づいてすらいなかったのかもしれない。
そう思えるほどだった。

もしくは、気づいたんだけど、映されてるとか気づかれたとか
そんなことどうでもいい、今はとにかくストーンズが大事、
ストーンズに夢中!
そんな感じだったのかもしれない。

とにかく、とても「いいなあ」と思ったのを、憶えています。

以上、これ有名な話だし、前にこのブログでもネタにしたことがありますが、
ご存じない方もいるかと思い、書きました。
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